育毛剤選びのポイント!どんな成分が育毛に効果があるの?

2023/05/29

最近では、女性でも予防や育毛のために育毛剤を使用している人が増えてきています。女性は加齢と共にホルモンバランスなどが原因で、ほとんどの人が髪が薄くなります。よって、早くから育毛剤を使用して頭皮環境をよくしておくのは、薄毛対策にとてもいいことなのです。

けれど、女性用と銘打ってある育毛剤だけでも世の中には数多存在します。わたしたちはどんな点に着目して選んでいいのでしょうか。今回は成分に注目してご説明します。

発毛が認められている成分はミノキシジルだけ

育毛と発毛は同じものと思っているかもしれませんが、意味は大きく異なります。育毛はすでに生えている毛を健やかに育て、少しでも長く維持することのことです。太く健康的な髪が長く止まるということは、髪のサイクルが正常に行われているということで、結果髪の量が増えることがあります。

一方の発毛は、これまでなかった髪の毛を目覚めさせ新たに生えさせることをいいます。

どちらも薄毛の改善にはとても重要なことですが、すでに髪が薄くなってしまったのなら、発毛させたいと思うのが当たり前でしょう。ところがこの発毛、とても難しいことなのです。

そのため、発毛に有効と国が認めている成分は「ミノキシジル」しか存在していません。日本国内で製造されているミノキシジルが配合されている発毛剤は一種類しかありません。その発毛剤は厚生労働省が定める第一種医薬品に指定されていて、それだけしっかりとした発毛効果があります。

しかし、注意してもらいたいのが、ミノキシジルが効果を発揮するのは男性型脱毛症であるという点です。よって、女性が使用した場合は、男性ほど効果がないことが多いのです。ただし、男性ホルモンの過剰分泌が原因で起こる女性の男性型脱毛症には同様の高い効果を発揮します。

また、強い効果があるということは、副作用も存在するということです。使用してみたい人はまずは医師や薬剤師に相談してみるといいでしょう。

女性ホルモンを整える成分

女性の薄毛の原因で多いのは女性ホルモンの減少です。女性ホルモンは28歳をピークに年齢と共に量が減少していきます。そのせいで髪の発毛が促されなくなり、生えている毛も細くなってコシがなくなるため、髪が薄くなったように感じるのです。女性ホルモンは卵巣から分泌されていますが、閉経がくるとほとんど出なくなります。

そのため、女性の薄毛には女性ホルモンの働きを整える成分がとても有効です。

ヒオウギエキス

アヤメ科のヒオウギという植物から取れるエキスです。イソフラボンが含まれているため、女性ホルモンに代わって似た働きをして育毛を促してくれます。

オトギリソウエキス

多年植物であるオトギリソウの花や葉から抽出してできるエキスで、女性ホルモンのバランスを整える作用があり、育毛に期待できます。同じく女性ホルモンの減少で起こる生理前症候群の緩和にも使用されています。

オウゴンエキス

シソ科のコガネバナから取れる生薬から生成したエキスです。抗炎症作用に優れているので、頭皮の炎症などを治療してくれる効果もあります。男性ホルモンの働きを抑える効能があるため、逆に女性ホルモンが活発になるので、結果育毛効果が期待できます。

カッコンエキス

マメ科のくずの根から抽出した成分で、イソフラボンを含んでいるため、女性ホルモンと似た働きをしてくれるため、毛髪が生え健やかに育つのをサポートしてくれます。血行促進、抗炎症作用もあるので、育毛にはとても役立つ成分です。

血行を良くする成分

もう一つ、女性の薄毛の原因となりやすいものに、血行不良があります。女性は冷え症になりやすく、血の巡りが悪い人が多いです。血行不良になると頭皮に十分な栄養や酸素が届かなくなり、栄養不足で髪が細くなったり生えにくくなり、薄毛になります。よって、頭皮の血行を促すことは、女性の育毛にとても有効なのです。冷え症の人は、頭だけでなく体全体を温めるよう工夫したほうがいいでしょう。