血管の老化は、さまざまな体調不良を招くため、少しでも血管を若返るようにしたい人もいるかと思います。
血液をキレイにしてサラサラにすることで、血管老化のスピードを遅らせることができます。
血液をサラサラにするためには、バランス食が重要です。
この記事では、血液をサラサラにしてくれる食べ物と栄養素について紹介していきます。
さらに、後半では血液がドロドロになる原因についてもお伝えしていきます。
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血液をサラサラにする食べ物と栄養素
血液をサラサラにしてキレイにするには、食材から栄養素をしっかりととることが大切です。
これから紹介する栄養素とその栄養素を含む食材を積極的に食べて、血液をサラサラにしましょう。
1.βカロテン
「βカロテン」は、活性酸素から身を守る働きがあります。
また、脂質の酸化を防いでくれる作用もあるので、血液を循環を維持してくれるのです。
さらにβカロテンは必要に応じて、体内で「ビタミンA」に変化します。
ビタミンAには、粘膜を健康に保ち皮膚を丈夫にする働きがあります。
- にんじん
- カボチャ
- ほうれん草
- 青じそ
- パセリ
- モロヘイヤ
- 春菊
- あしたば
- 小松菜
- ニラ
- 赤ピーマン
2.ビタミンC
「ビタミンC」は、強い抗酸化力作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。
また、血液中の悪玉コレステロールの酸化も防ぐので、動脈硬化予防にもつながります。
さらに、血圧を下げたり、免疫力を高めたり老化を防ぐ働きもあるのです。
- 赤ピーマン
- 柿
- パセリ
- ブロッコリー
- 菜の花
- ほうれん草
- 小松菜
- グレープフルーツ
- レモン
- いちご
- パパイヤ
3.ビタミンE
「ビタミンE」は、強い抗酸化力があり、血行をよくする働きがあります。
また、末梢血管を広げてくれるので血流もよくなり、自律神経を整えてくれるのです。
さらに、血流がよくなることで、冷え性や肩こり、頭痛を解消し、新陳代謝が上がります。
- アーモンド
- ゴマ
- ピーナッツ
- カボチャ
- モロヘイヤ
- アボカド
- サンマ
- サバ
- ブリ
- イワシ
4.ビタミンB1
「ビタミンB1」は、血液をドロドロにしてしまう糖質の代謝を促進し、エネルギーに変換してくれます。
また、脳や神経の働きを正常に保ち、疲労やストレスを解消する働きもあるのです。
- 豚肉
- ウナギ
- 発芽米
- 玄米
- カツオ
- たらこ
- すじこ
- 鮭
- 大豆
- トウモロコシ
5.ビタミンB2
「ビタミンB2」は、血液の流れを悪くするタンパク質や、血液をドロドロにする脂質と糖質を分解してエネルギーに変換しやすくしてくれます。
また、過酸化脂質を分解する働きもあります。
- レバー
- イワシ
- サンマ
- サバ
- 牛乳
- 納豆
- モロヘイヤ
6.ナイアシン
「ナイアシン」は、糖質と脂質の代謝を活性化させる働きがあります。
また、血管拡張作用によって、血流をよくしてくれます。
- カツオ
- サバ
- イワシ
- 鮭
- ブリ
- ホンシメジ
7.パントテン酸
「パントテン酸」は、タンパク質、糖質、脂質の代謝を促進させる働きがあります。
また、善玉コレステロールを増やす作用もあるので、血管などの病気予防にも期待できます。
- レバー
- タラコ
- サツマイモ
- 牛乳
- 卵
- ピーナッツ
8.タウリン
「タウリン」は、肝機能を強化して、コレステロールを減少させる働きがあります。
コレステロールが減少することで、血液の流れがよくなっていくのです。
また、高血圧を予防する効果も期待できます。
- ホタテ
- ハマグリ
- シジミ
- タコ
- イカ
- エビ
- カニ
- マグロの赤身
9.食物繊維
「食物繊維」は、腸内環境を整えて、老廃物を排出する働きがあります。
老廃物が排出されることによって、血液をキレイにするのです。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性は血糖値の上昇などを抑え、不溶性は排便促進作用などがあります。
- リンゴ(水溶性)
- もも(水溶性)
- いちご(水溶性)
- ワカメ(水溶性)
- 昆布(水溶性)
- 寒天(水溶性)
- こんにゃく(水溶性)
- 大根(水溶性)
- ゴボウ(水溶性・不溶性)
- 大豆(不溶性)
- ココア(不溶性)
- エビ(不溶性)
- カニ(不溶性)
10.クエン酸
「クエン酸」は、腸の働きを活性化して、血液をサラサラにする働きがあります。
また、乳酸を分解するので、疲労回復の作用もあるのです。
- 梅干し
- 酢
- オレンジ
- レモン
- グレープフルーツ
11.鉄
「鉄」は、赤血球をつくり酸素を全身に運ぶ働きがあります。
体内に吸収された鉄分のほとんどが赤血球の合成に使われ、血液を増やしたり、キレイにする作用もあるのです。
- レバー
- ひじき
- 青のり
- アサリ
- キクラゲ
- バジル
- 緑茶
- 抹茶
- モロヘイヤ
- 小松菜
- ほうれん草
12.亜鉛
「亜鉛」は、細胞の新陳代謝を高めてくれる働きがあります。
また、糖の代謝や細胞の酸化を防ぎ、血液をキレイにしたり、免疫力に維持にもつながるのです。
- 牡蠣
- ホタテ
- レバー
- カシューナッツ
- アーモンド
13.クロム
「クロム」は、インスリンの分泌を促して糖質の代謝を上げる働きがあります。
また、血液中に含まれているコレステロールを減らす作用もあるのです。
- アサリ
- ハマグリ
- ひじき
- ホタテ
- ブロッコリー
14.セレニウム
「セレニウム」は、強い抗酸化力があり血液をキレイにしたりする働きがあります。
また、細胞の活性を促進させて老化防止にも効果が期待出るのです。
- マグロ
- カツオ
- イワシ
- カレイ
- ヒラメ
- ワカサギ
- ホタテ
- レバー
- ニンニク
- 玉ねぎ
15.カリウム
「カリウム」は、ナトリウムの排泄を促して血圧を安定させる働きがあります。
また、むくみを解消する効果も期待できます。
- アボカド
- ジャガイモ
- ヤマトイモ
- 里芋
- 白菜
- キャベツ
- ほうれん草
- バナナ
- メロン
- リンゴ
16.カルシウム
「カルシウム」は、丈夫な骨や歯をつくり、筋肉や神経の機能そしてホルモン分泌を調節する働きがあります。
また、カルシウムの一部は血液にも溶け込んで、血液中の濃度を一定に保つ作用もあります。
- 桜エビ
- シシャモ
- ひじき
- モロヘイヤ
- 牛乳
- チーズ
- ゴマ
- 大豆
- 昆布
- ワカメ
17.マグネシウム
「マグネシウム」は、多くの酵素反応を支えて、筋肉や神経の働きを調節してくれます。
また、筋肉の収縮や血圧の維持する作用もあります。
さらに、ビタミンB群とともに糖質、脂質、タンパク質の代謝を助けてくれるのです。
- 大豆
- アーモンド
- ピーナッツ
- ひじき
- 昆布
- ほうれん草
- 木綿豆腐
18.DHA・EPA
「DHA」と「EPA」は、血流を改善して動脈硬化や血栓症を予防する働きがあります。
また、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用もあります。
- マグロ
- カジキ
- サンマ
- ハマチ
- サバ
- イワシ
- カツオ
手軽にEPAが摂れるトクホ飲料「イマークS」もオススメです。
19.ポリフェノール
「ポリフェノール」は、強い抗酸化力があり活性酸素を減らす働きがあります。
また、脂質の酸化を防止して、血液をサラサラにしてくれます。
- ブルーベリー
- ウコン
- ソバ
- 黒豆
- 黒ごま
- チョコレート
- ココア
- 赤ワイン
- 緑茶
- コーヒー
20.アリシン
「アリシン」は、血栓を防ぎ血流をよくする働きがあります。
また血中コレステロールを減少してくれる作用もあります。
- ニンニク
- 玉ねぎ
- ネギ
- ニラ
21.βグルカン
「βグルカン」は、免疫力を高め、活性酸素の発生を抑える働きがあります。
また、血糖値や血圧を下げる作用もあります。
- しいたけ
- まいたけ
- しめじ
- えのき
- なめこ
- エリンギ
22.ナットウキナーゼ
「ナットウキナーゼ」は、血栓を溶かしたり血圧を下げる働きがあります。
また、コレステロールも排出するため、血液がサラサラになっていきます。
- 納豆
23.乳酸菌
「乳酸菌」は、腸内環境を整えて血中コレステロールを排出する働きがあります。
また、免疫力を高めたり、血圧を降下させるなどの作用もあります。
- ヨーグルト
- 味噌
- ぬか漬け
24.リコピン
「リコピン」は、抗酸化力が強く、動脈硬化など予防する働きがあります。
また、リコピンの抗酸化力は、ビタミンEの100倍、βカロテンの2倍もあるといわれているのです。
そのため、脂質の酸化なども防ぎ血液をサラサラにしてくれます。
- トマト
- スイカ
- 柿
25.カプサイシン
「カプサイシン」は、交感神経を刺激してホルモンの分泌を促進する働きがあります。
また、体内の脂肪を燃焼させることで、血行を促進作用もあります。
- 唐辛子
血液がドロドロになる主な原因
血液がドロドロになってしまうのは主に6つの原因があります。
1.悪玉コレステロールが多い
コレステロールは、体の組織やホルモンを作るのに重要なものです。
しかし、過剰にコレステロールを増えてしまうと、血液中に悪玉コレステロールが蓄積されてしまいます。
そのため、血管を痛めたり血液の流れを悪くしてしまうのです。
2.中性脂肪が多い
中性脂肪は本来、エネルギー源として必要不可欠なものです。
しかし、エネルギーとして消費されない場合、体内に蓄積してしまい血液をドロドロにしてしまいます。
また、コレステロールのバランスを崩し、肝臓や腎臓の機能も低下してしまうのです。
3.血糖が多い
糖質の多い食事ばかりをしていると、体内にブドウ糖があまり、そのあと中性脂肪へと変化してしまいます。
また、悪玉コレステロールとともに血管を傷つけたり、血液を汚しドロドロにしてしまうのです。
4.高血圧
高血圧になると、動脈に大きな負担をかけてしまいます。
そのため、動脈硬化の進行を早めたり、血管の壁を傷つきやすくしてしまうのです。
5.活性酸素
わたしたちにとって必要不可欠な酸素ですが、血液が汚れるとマイナスに働くのです。
血液の汚れによって酸素から活性酸素となり、細胞などを傷つけてしまいます。
6.動脈硬化
血管を狭くして、血液の流れを悪くしてしまうのが動脈硬化です。
そのため、血液の循環が悪く、血液が汚れることでドロドロになってしまいます。
また、動脈硬化は痛みや違和感を感じないため、気づかないうちに進行してしまう恐れもあるので注意が必要です。
血液や血管を悪くさせる7つの生活習慣
血液がサラサラかドロドロになるかは日々の生活習慣が大きく関わってきます。
キレイでサラサラな血液をつくるためにも、次の生活習慣は避けるようにしましょう。
1.偏った食事をしている
動物性の脂肪を食べ過ぎてしまうと、血液中に余分なコレステロールが蓄積されてしまいます。
そして、活性酸によってコレステロールが酸化されてしまい、血管を傷つけてしまうのです。
余分な脂肪やコレステロールを減少させるには、食物繊維やビタミンC、E、B群をバランスよく摂ることが大切です。
2.ついつい食べ過ぎてしまう
エネルギーとなる栄養素が体内で十分に足りていると、残った栄養素は緊急用として中性脂肪に変わります。
そして、脂肪細胞や肝臓に蓄積されていくのです。
そのため、必要以上に食べ過ぎてしまうと、肥満を招いたり、血液を汚してしまう原因になってしまいます。
3.不規則な生活が続いている
食事をする時間が不規則だと、体内で栄養不足と認識して脂肪を溜めやすくしてしまうのです。
また生活リズムの乱れや睡眠不足は、活性酸素を増やしたり、血液の流れを悪くしてしまう原因にもなります。
またコレステロールは、就寝中に合成されるので、就寝直後の食事は避けるようにしましょう。
4.運動不足
運動不足が続くと、基礎代謝が低下しエネルギーの消費量が減ってしまいます。
その結果、中性脂肪が体内に溜まり肥満になったり、血液が汚れたりしてしまうのです。
運動習慣を身につけることで、脂肪や血糖がエネルギーとして使用され、血液がキレイになっていきます。
5.ストレスが多い
過度のストレスは、血中のコレステロールや活性酸素の量を増やし、細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。
また、赤血球同士がくっつきやすくなり、血液の流れが悪くなる原因にもなってしまうのです。
さらに、ストレスは交感神経を刺激して血管が収縮し、血圧が上昇して血管を傷つけてしまいます。
6.タバコを吸っている
喫煙は、活性酸素を増やし、コレステロールの酸化や血管細胞を傷つける原因になります。
また、一時的に血管を収縮させて血圧を上げてしまいます。
7.お酒を飲み過ぎてしまう
少量の飲酒であれば、血行をよくしてくれますが、飲み過ぎると肝臓の機能が低下してしまいます。
その結果、栄養素を分解する機能も低下し、血液中の中性脂肪が増加して血液をドロドロにしてしまうのです。
お酒の量は、ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合程度が適量といえます。
まとめ
血液をサラサラにすることで、免疫力が高まり、病気になりにくい体をつくってくれます。
また、疲労回復も向上して、仕事や運動の疲れを溜めにくくしてくれるのです。
まずは、3食のうち1食からでいいので血液をサラサラにする食材が含まれている食事を食べるよう心がけましょう。
この記事を読んで、少しでも血液をサラサラにするお役に立てたら幸いです。
【参考文献一覧】
『血液サラサラ健康事典』時事通信出版局健康医療情報班編集 (時事通信社)