口内炎(舌・唇・喉)の治し方!原因と早く回復させる方法も解説

口内炎(舌・唇・喉)の治し方!原因と早く回復させる方法も解説

口内炎ができると、痛みを伴ったり、食事がしにくくなって厄介な経験があるかと思います。

一度、口内炎ができると完治するまでに1~2週間かかることもあります。

この記事では、口内炎の治し方を中心に紹介していきます。
また、口内炎ができる原因と予防方法についてもお伝えしていきます。

口内炎を早く治したい人やできにくくしたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

口内炎とは

口内炎とは、口の中や周辺の粘膜に炎症が起きてしまう総称です。

口の中は、食べ物を食べたり、呼吸や会話など、いつと外部と接しています。
そのため、細菌やウイルス、ほこりなどが侵入する可能性が高い部分なのです。

そして、細菌などが侵入することによって口の中や、周囲に炎症が起きてしまいます。

口内炎はできる場所で名称が変わる

口内炎は口の粘膜に炎症が起きる総称とお伝えしました。
つまり、口内炎ができた場所によって名称が変わるのです。

口内炎の名称は主に4つあります。

名称 口内炎ができる場所
歯肉炎(しにくえん) 歯ぐき
舌炎(ぜつえん)
口唇炎(こうしんえん)
口角炎(口角炎) 口角

口内炎はできる場所で名称が変わる

出典:くすりと健康の情報局

口内炎の治し方

口内炎の治し方の基本は、生活習慣の改善です。
さらに、ビタミンB群を補ってあげるとなお治りやすくなります。

自分で治す場合は、自然治癒力で自然の治るのを待ちましょう。
また、口内炎を治している間、生活が不規則だとなかなか治りません。

できるかぎり、生活習慣を改善しながらビタミン剤(ビタミンB2)を飲んで、栄養バランスを整えるようにしましょう。

市販薬で治す方法

持病などがない場合は、市販薬で口内炎を抑えることができます。

口内炎の炎症を抑える代表的な成分が「トラネキサム酸」と「アズレンスルホン酸Na」です。
どちらの成分も抗炎症成分ではあるものの成分の働きが異なります。

あわせて、粘膜を保護する働きがあるビタミンB群も一緒にとると、症状も軽くなりやすいです。

市販薬で治す方法

出典:くすりと健康の情報局

口内炎が10日以上続く場合

口内炎ができてから10日以上経っても一向によくならない場合は、他の病気が原因である可能性があります。
そのため、一度口腔外科や耳鼻咽喉科で受診するようにしてください。

口内炎を早く回復させる方法

口内炎を早く回復させる方法

口内炎を早く治すには、口の中をキレイに保ち炎症を悪化させないことです。

まず、食事はビタミンB群が含まれる食品を組み合わせて食べるようにしましょう。
とくに、ビタミンB2とナイアシンが不足してしまうと口内炎になりやすいのです。

そのため、ビタミンB2を豊富に含むレバーや豆類、ナイアシンを豊富に含んでいる魚を積極的に食べて、栄養素を補うようにしましょう。

熱いものや冷たいものは避ける

熱いものや冷たいものは、口内炎に刺激を与えてしまいます。
また、アルコールや香辛料なども刺激を与え口内炎を悪化させてしまうことがあるので、完治するまで控えるようにしましょう。

禁煙をする

タバコも口内炎に刺激を与えてしまいます。
なるべく、口内炎ができている間だけでも、禁煙するようにするといいでしょう。

睡眠時間をしっかりと確保する

体調不良による口内炎は、睡眠時間をしっかりと確保して休養をとることが大切です。
最低でも6時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。

睡眠をとることで、体の細胞が修復されていくので治りも早くなります。

口内炎ができる原因

口内炎ができる原因は主に3つあります。

一つ目は、ビタミンB群の不足や、口の中の細菌によって感染してしまう全身性の口内炎。
二つ目は、口の中を噛んでしまったり、歯ブラシによって直接傷つけてしまったことでできる口内炎。
三つ目は、体調不良が続いて一時的にできる口内炎があるのです。

普段、偏った食生活や飲酒を続けているとビタミンCやビタミンB群を消耗してしまいます。
その結果、口内炎ができやすい体内環境になってしまうのです。

また、虫歯も口内炎ができる原因になるといわれています。
虫歯によって義歯を入れたとき、サイズがあっていないと口の中に当たってしまい、口内炎ができやすくなります。

口内炎ができる仕組み

口内炎は次のようなステップでできます。

  1. 外的刺激によって、タンパク質分解酵素のひとつである「プラスミン」が発生します。
  2. プラスミンによって炎症のもとである「ヒスタミン」や痛みのもとである「ブラジキニン」があらわれ、血管を拡張させます。
  3. 炎症が起きるとヒスタミンやブラジキニンが出やすくなり、痛みがともないます。
  4. 炎症が続くことで、粘膜の表面がただれてきます。
  5. そして、ただれた部分がえぐられて、口内炎ができるのです。

口内炎ができる仕組み

出典:くすりと健康の情報局

口内炎をつくらない予防方法

口内炎をつくらない予防方法

口内炎は一度できてしまうと厄介ですが、予め口内炎予防を心がけるだけで、口内炎の発症を抑えることができます。

口の中を清潔にする

口内炎をつくらないためには、口の中を清潔に保つこと重要です。
食後や就寝前の歯磨きや、帰宅後のうがいを習慣づけるようにしましょう。

歯磨きをするときは、口内を傷つけてしまうと口内炎ができる原因なってしまいます。
そのため、強くブラッシングせず、優しくブラッシングするようにしてください。

口の中を乾燥させないようにする

また、口の中を乾燥させないようにするのも大切です。

口の中が乾燥することによって、粘膜の免疫力が低下してしまいます。
そのため、口内炎ができやすくなるといわれているのです。

定期的に、水など飲み物で口を潤したり、ガムなどで唾液を分泌させて乾燥させないようにしましょう。

免疫力を高める

口内炎は、風邪や疲れ、ストレスなどの体調不良によって免疫力が落ちると、口内炎ができやすくなります。

ストレスや疲れを感じたらゆっくりと休養をとり、バランスのとれた食生活をすることで免疫力がアップします。
その結果、体調不良による口内炎が抑制されるようになるのです。

まとめ

この記事はいかがでしたか?
今回は、「口内炎の治し方」について紹介しました。

口内炎は基本的には自然治癒力で治ります。
また、早く治したい人は今回紹介した方法を実践することで、通常よりも回復が早まりやすいです。

口内炎は誰にでもなる症状なので、正しい対処方法でしっかりと治すようにしましょう。

この記事を読んで、少しでも口内炎の治し方のお役に立てたら幸いです。

【参考文献一覧】
健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と×』古畑公著、木村康一著、 岡村博貴著、 望月理恵子著 (誠文堂新光社)

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この記事を書いた人

自身の体調不良をきっかけに、健康の大切さを知り、健康管理の分野を学ぶ。より深い知識を身につけるため、健康管理能力検定3級・2級資格を取得し健康管理アドバイザーになる。少しでも健康に興味を持ってもらえるよう、分かりやすく役に立てる情報を発信するよう努めてまいります。

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