皮下脂肪と内臓脂肪の違いとは?それぞれのアプローチ方法を解説

皮下脂肪と内臓脂肪の違いとは?それぞれのアプローチ方法を解説

自分の体のことをよく知り、それに合わせたダイエットを行うことはとっても大切。

そのためには、あなたが悩んでいる脂肪が皮下脂肪なのか内臓脂肪なのかを確認しておかなければなりません。

似ているようで役割や落とし方も全く異なる、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについてご紹介いたします。

目次

皮下脂肪とは

皮下脂肪とは、簡単に言うと皮膚の下についた脂肪のことです。

指でつまめるようなぷにぷにとしたお肉は、だいたい皮下脂肪によるものと考えていいでしょう。

お腹だけでなく太もも、お尻にもつきやすく、洋ナシのようなだらしない体型になってしまいます。

皮下脂肪がつくのは体を冷えから守るため、また外部の刺激から体内の組織を守るためだと言われています。

皮下脂肪がつきやすいのは男性よりも女性

一般的に、皮下脂肪は女性につきやすいと言われています。

女性は男性よりも筋肉が少ないですよね。筋肉がしっかり育っている体は冷えにくいですが、反対に筋肉の少ない女性の体は冷えやすく、それを守るために皮下脂肪がついてしまうのです。

さらに女性のお腹周りや下半身には、生殖機能にまつわる大切な器官がたくさん詰まっています。

これらを守り、丈夫で健康な赤ちゃんを産むためにも皮下脂肪がつくようになるのです。

女性は妊娠後太ってしまいなかなか体重を落とせないというケースが多いですが、これも皮下脂肪が原因です。

妊娠中はとくに体を守ろうとする力が働き、皮下脂肪を蓄積しやすくなってしまうのです。

皮下脂肪の落とし方

皮下脂肪を落とすには、やはり適度な運動と食事制限というダイエットの基本的なことをしっかり守らなければなりません。

できれはジムなどでしっかりと体を動かしたいですが、仕事や家事で忙しくなかなかそんな余裕がないという方は日常生活に運動を取り入れましょう。

少し遠いスーパーに買い物に行く、帰りにひと駅余分に歩いてみるといった初歩的なことからで大丈夫です。

また、皮下脂肪がつくのは筋肉不足も影響しています。有酸素運動だけでなく、筋トレも取り入れていきましょう。

筋トレをすると体が温まり、基礎代謝がアップします。

基礎代謝がアップすれば何をしていなくてもエネルギーを消費しやすくなり、またさらなる皮下脂肪がつくのを防いでくれます。

食事に関しては、筋肉を作る栄養素となるタンパク質を重視して摂取していくようにしましょう。

内臓脂肪とは

内臓脂肪はお腹のまわりに脂肪がつくタイプです。

全体的に太っているわけではないのにお腹だけぽこんと出ているリンゴ体型の方は、この内臓脂肪タイプかもしれません。

内臓脂肪は体の深いところについており、その名のとおり内臓、腸につきます。

皮下脂肪のようにつまめる脂肪ではなく、CTスキャンで初めて確認することができます。

皮下脂肪は見た目が悪い、体重増加による体への悪影響などがありますが、内臓脂肪はそのまま放置しておくと重大な病気にかかるリスクが高まってしまいます。

健康診断でBMI数値が高かった、BMIは適正内でも内臓脂肪が多いと指摘された場合は、早めに対策を取るようにしていきましょう。

内臓脂肪がつきやすいのは男性

内臓脂肪は男性につきやすいと言われています。

その理由の一つとしてホルモンの影響があります。

男性ホルモンは筋肉を増やす、たくましい体を作るのに役立ちますが、運動不足の状態が続くとこの男性ホルモンが上手く作用せず代謝が落ちます。

その結果内臓脂肪として処理されてしまうのです。

また、男女の体質の違いとして皮下脂肪と内臓脂肪のどちらを体の主成分としているか、という点も影響しています。

女性は元来丸みを帯びた体型が特徴的。そのため定期的に出し入れする必要のない皮下脂肪として蓄積されます。

一方で男性は運動や筋トレなどで脂肪を使うことが前提となっているため、変動しやすい内臓脂肪がつきやすいと言われています。

内臓脂肪の落とし方

内臓脂肪は皮下脂肪と比べると随分落としやすいのが特徴です。

簡単な食事制限や筋トレだけでも、すぐに効果を実感することができるでしょう。

体脂肪をエネルギーとして効率的に変換してくれるのが有酸素運動です。

筋力トレーニングよりは、ジョギング、ウォーキングなどを積極的に取り入れるようにしてください。

また、食事面は、油と当分を控えること、糖質制限もおすすめです。

炭水化物の少ない食材を選び、また消化をよくするために食物繊維も積極的に摂取しましょう。

皮下脂肪と内臓脂肪の痩せ方の違い

ダイエットを始めてまず最初に減るのは内臓脂肪。代謝が活発で、カロリーバランスの変化を感じると速やかに対応していきます。

その後皮下脂肪が緩やかに減少していきます。

内臓脂肪は摂取カロリーと消費カロリーの差がすぐに影響しますが、皮下脂肪に影響が出るのはかなり緩やか。

皮下脂肪は一度ついてしまうと、なかなか落としにくいものなのです。

ダイエットを始めるとすぐに結果が出て欲しいと思うものですが、女性の場合は最初の見た目の変化は感じにくいでしょう。

それでもコツコツと続けていれば必ず皮下脂肪を落とすことはできるので、諦めずにダイエットを続けてくださいね!

皮下脂肪と内臓脂肪の増え方の違い

体脂肪の細胞の中は脂肪滴という部分がほとんど。

内臓脂肪の場合は、余分に摂取したカロリーが脂肪滴に取り込まれます。

そして脂肪細胞が3倍から4倍にも膨らんでいき、ビール腹が完成します。

一方で皮下脂肪の場合は脂肪細胞がある一定の大きさまで膨らむと、それ以上は大きくならずに数が増えるようになります。

一度増殖してしまった脂肪細胞は、その後10年程度体内に残ると言われています。

そのため、皮下脂肪が原因で太ってしまった方がダイエットに成功したとしても、それは脂肪細胞に含まれる脂肪滴が少なくなったからということ。

脂肪細胞自体が小さくなった、減少したというわけではありません。

内臓脂肪が原因だと脂肪細胞は増えませんが、限界まで大きくなってもまだ余ったカロリーがあるという場合はその脂肪は中性脂肪になります。

そしてやがて皮下脂肪になり、どんどん痩せにくくなってしまうという特徴もあります。

皮下脂肪と内臓脂肪の体への影響の違い

皮下脂肪と内臓脂肪は体に及ぼす影響も違います。

皮下脂肪が増えると体型、見た目が悪くなり、体重増加による体への負担が大きくなります。

太りすぎて膝や腰がその体重に耐え切れず痛みが出てしまう、歩行困難になってしまうといった影響が考えられます。

一方で内臓脂肪が増えると、体内の善玉ホルモンが減少してしまいます。

この善玉ホルモンは血圧や血糖値、脂質の状態を正常に整えてくれているもの。減少することで、高血圧、血糖値の急激な上昇、下降などが引き起こされます。

高血圧の状態が続くと血管が詰まり重大な病気の原因に。糖尿病のリスクも高まります。

このように、皮下脂肪が体に及ぼす悪影響は少ないですが、内臓脂肪が体に及ぼす影響はかなり深刻です。

重大な病気を患ってしまう前に、早めにダイエットに取り組むようにしましょう。

皮下脂肪と内臓脂肪の違いを理解しよう

皮下脂肪と内臓脂肪の違いをご紹介いたしました。

どちらも脂肪と名前がつくものの、その役割やダイエット方法、ダイエットにかかる期間などはずいぶんと違います。

とくに女性の皮下脂肪は落ちにくく、見た目に変化が出るのも時間がかかります。

焦って体調を崩すということがないように注意しながら、自分の体についた脂肪を落としていきましょう!

https://kura4.jp/drop-subcutaneousfat
https://kura4.jp/waist-circumference-diet
https://kura4.jp/subcutaneousfat-burning

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「健康管理」を通じて、「自分や家族の健康を守り、日常生活を楽しく穏やかに暮らす」ことをコンセプトに情報を発信していきます。

目次