ダイエットや美容に効果があるといわれ、最近話題になっているローフード。
食べないダイエットから食べるダイエットへと変わりつつある、最近のダイエットの傾向ともマッチしています。
やってみたいけど、正しい方法や注意点など、わからないことも多いもの。
ここでは、ローフードダイエットの方法や注意点について紹介していきます。
そもそもローフードって何?
ローフードとは、英語の“Raw food(生の食べ物)”で、加熱調理をしていない生の食材のことです。
果物や野菜など、自然から採れたありのままの状態で食べることで、食材が本来持っている体に有効な栄養を取り入れ、代謝の活性化や体質改善を目的にしているのがローフードダイエットです。
食材を生のまま食べると、なぜ代謝アップや体質改善につながり、ダイエットにもなるのでしょうか。
熱に弱い成分を取り入れられる
植物に含まれる成分の中には、ビタミンCなど、加熱調理すると壊れてしまうものがあります。
加熱せずに生のまま食べることで、植物が本来持っている成分を効率よく摂取することができるのです。
消化をたすける
ローフードの中には、消化をたすける消化酵素が多く含まれているものがあります。
消化酵素が含まれる食物を食べると消化しやすく、体内に必要な栄養を吸収しやすい状態で摂り入れることができるメリットがあります。
ローフードの説明で、消化酵素を節約することで体内の代謝酵素を有効に使える、という説がよく聞かれますが、科学的に実証されたデータがあるかは不明です。
ただ加齢とともに、酵素を作る力が低下することはわかってきているため、消化吸収しやすいものを意識して摂り入れること自体は、健康維持に役立つといえるでしょう。
腸内の善玉菌を活性化する
ローフードには消化酵素のほか、乳酸菌などの微生物が含まれています。
酵素や乳酸菌は、たとえ生きたまま食べたとしても胃酸によってほとんどが死滅してしまいます。
それでも継続して摂り入れることによって、もともと腸内に生息している善玉菌のエサとなり、活動を活性化させる効果が期待できるのです。
生の食材縛りでカロリーオフ
食材を加熱調理する際には、どうしても油や砂糖といったカロリーの高いものをたくさん使用してしまいやすいですよね。
「生の食材だけを口にする」という縛りをもうけることによって、1日の食事全体のカロリーを低く抑えることが可能です。
また生の食材は、歯ごたえのあるものが多く、噛む回数や食事時間も多くなり、満腹感を得やすくなります。
ローフードがダイエットに効果的といわれる、1番の理由はここにあるといっても過言ではありません。
ローフードダイエットのやり方
ローフードの意味や効果がわかったところで、実際にダイエットとしてローフードを取り入れるやり方について見てみましょう。
ローフードダイエットの基本ルール
ローフードダイエットの基本ルールは簡単で「加熱調理したものを避ける」、これだけです。
夏はいいですが、冬に体を暖めたい場合、どうしても加熱食を食べたい場合は、食事の最後に食べます。
ローフードダイエットで食べていいものといけないものは、下記の通りです。
ローフードダイエットで食べていいもの
- 生の果物や野菜、キノコ類
- ドライフルーツ、ナッツ類
- 海苔、海藻類
- 味噌、ヨーグルト、納豆などの発酵食品
- お刺身
基本的には生の野菜や果物を中心に、加熱調理されていないものを選んで食べます。
果物はスムージーにしたり、ヨーグルトやチーズ、豆腐もOKなので、工夫次第でメニューの幅は広がりそうです。
冬に冷たいものばかりがツライ場合は、食事の最後に野菜スープや実だくさんのお味噌汁などを飲みます。
ローフードダイエットで食べてはいけないもの
- 揚げ物
- 煮物
- 炒めもの
- 加工食品など
油で揚げたり、酒や砂糖などで甘く味付けした煮物や炒めものは避け、ハムやウインナー、スナック菓子などの加工食品も控えます。
ローフードダイエットにはさまざまな流派があり、48度以上に加熱したものは一切食べてはいけなかったり、刺身など生の魚もNGとしているものもありますが、栄養のバランスと体を暖める観点からあまりオススメはしません。
加工食品や精製された砂糖を使わず、暖めたスープやみそ汁などは摂るべきですし、加熱した肉や魚も適度に摂った方が、代謝を上げるのにも役立ちます。
ダイエットのために脂身の少ない部分を選び、日に50gは動物性のたんぱく質を摂るようにしましょう。
ローフードダイエットの注意点
ナチュラルな食材を積極的に摂るローフードダイエットには、いくつかの注意すべきポイントがあります。
加熱すべき食材は加熱して食べる
何でも生の方がいいからと、加熱するべき食材も生で食べてしまうことのないように注意してください。
生食OKとされているもの以外は、必ず加熱してから食べるようにしましょう。
食中毒に気をつける
生食では、食材がもつ酵素や微生物を体に取り入れるのがよいとされています。
しかし夏場や、室温の高い部屋では、雑菌が繁殖してしまうことも。
作り置きなどはなるべく控え、余ったら冷蔵庫に入れるなど、温度や衛生管理はしっかりとおこなうことが大切です。
体を冷やさない
生食を続けていてお腹を壊したり、手や足先の冷えを感じるようなら、ムリせず暖かいスープやお茶などを飲むようにしましょう。
まとめ
この記事はいかがでしたか?
今回は、「ローフードダイエットの方法と注意点」について紹介しました。
ローフードダイエットをすることによって、生野菜や果物を普段摂らない人には、食生活を見直すよいきっかけにもなります。
毎日がツライ場合は、週末だけ、週に2日だけといったプチローフードダイエットからはじめてみるのがオススメです。