更年期の【多汗・ほてり・のぼせ】を抑える12の対処法

更年期の【多汗・ほてり・のぼせ】を抑える12の対処法

更年期が訪れて多汗やほてり、のぼせといった症状で悩んでいませんか?

実は、更年期の症状でもっとも多いのか、「多汗」「ほてり」「のぼせ」といった症状なのです。

これらの症状は、昼夜関係なく突然起きたり、緊張感がきっかけで引き起こることもあります。

この記事では、更年期の多汗、ほてり、のぼせを抑える対処法について紹介していきます。
多汗、ほてり、のぼせに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

更年期による多汗やほてり、のぼせを抑える対処法12選

更年期障害による多汗やほてりを抑える予防方法12選

更年期による多汗やほてりなどは、セルフケアで予防することで症状を軽くすることができます。

どの対処法が最適なのかは人それぞれ異なります。
そのため、色々試して自分に合った対処法を見つけてみてください。

1.ハーブティーを飲んで気持ちを楽にする

乱れた自律神経を整えるには、リラックスしてストレスを解消してあげることが大切です。

ハーブティーには、気持ちを落ち着かせる効果があります。
また、セージには多汗を抑える作用があり、女性ホルモンを活発にしてくれるので、セージがブレンドされたハーブティーがオススメです。

冷えのぼせの症状が起こる人は、カモミールティーやジンジャーティーなど、体を温める作用があるハーブティーを飲むといいでしょう。

2. 緑茶を飲む

緑茶には、体に蓄積された熱を適度に冷ましてくれる働きがあります。
ほてりやのぼせが気になるときは、ゆっくりと緑茶を楽しみながら一休みするといいでしょう。

3.香りでリラックスする

ほてりやのぼせを抑えるには、緊張をほぐしてあげるのが大切です。

オレンジの香りは、気持ちを明るくする作用がありますし、ミントには気持ちをスッキリとさせてくれます。
アロマオイルには、これらの香りもあるのでルームフレグランスにしたり、就寝時にアロマをティッシュの数滴たらして枕元に置くのもいいでしょう。

4.衣類で温度調節と汗対策をする

衣類で体温調節することも、多汗予防には有効です。

夏場などでもスカーフやカーディガンなど薄くて軽いものを持ちあることで、熱かったり寒かったりといった体温の変化に対応がしやすくなります。
また、肌着などは汗を吸い取り速乾性や抗菌防臭機能がある肌着を選ぶと良いでしょう。

そうすることで、汗の目立ちや体臭などを予防する上、汗による不快感を抑えることができます。

携帯用の制汗剤や、タオル生地のハンカチなど持ち歩くといざという時に役に立ちます。
さらに、ハンカチなどにミントのアロマを数滴垂らしておけば、香りによるリフレッシュ効果も得られるのでオススメです。

下半身が冷えやすい人は、下半身を温めてくれる衣類や血行を良くしてくれるものを着用することで、下半身の血流が良くなり、そうすると上半身のほてりなどがやわらぎます。

5.刺激物のある食事を避ける

カフェインやアルコール、香辛料といった刺激物は多汗やほてりを招きやすいので、なるべく控えるようにしましょう。

近頃のノンカフェインコーヒーは、きちんとコーヒーの味がするので、毎朝コーヒーなどを飲む人はノンカフェインタイプに切り替えるのもありです。

6.熱を抑える食材を食べる

ゴーヤやきゅうり、セロリといった苦みがある野菜には、体に蓄積された熱を下げてくれる効果があります。
さらに、高ぶった神経なども沈静化してくれる優れた食材です。

あとはレンコンもオススメです。
レンコンには、体に潤いを与えて、過剰にあがった熱を静めてくれる働きがあります。

7.ビタミン中心の栄養素を摂る

ビタミンB群」や「ビタミンC」、「ビタミンE」などには更年期の症状を軽減してくれる作用があります。
血行を良くしてくれるビタミンEは、ほてりやのぼせ症状を抑えてくれる効果があります。

過食に注意しなから、これらの栄養素をバランス良く摂ることが大切です。

8.深呼吸をする

自律神経を意識してコントロールする方法があります。
それが深呼吸です。

深い呼吸をゆっくり何回か繰り返すことで、自律神経を落ち着かせることができます。
その結果、緊張感が和らぎリラックス効果もあるため、発汗やほてりなども落ち着いてきます。

9.手足の軽い運動をする

冷えやほてりなどは、自律神経の乱れから血流が悪くなって引き起こされます。

左右の手を握り合わせて、手首をひねりながらグルグル回したり、肩幅まで足を開き、踵の上げ下げをすることで、血行がスムーズになり、症状が軽くなってきます。

踵の上げ下げ運動は、1度に10回程度を目安に行うといいでしょう。

10.運動習慣を身につける

運動することによって、発汗機能が鍛えられて不要なときは汗が出にくくなります。

汗腺は、汗をかかない生活が続いてしまうと汗腺が休息モードに入ってしまいます。
しかし、顔や脇の下の汗腺は活発なために、他の汗腺から出る汗もそこへ集中して汗が出てくるようになるのです。

日々のウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽めの運動をすることで、汗を全身からバランスよく出すようになります。
また、血のめぐみも良くなるので、冷えやほてりなどのアンバランスな状態も解消することができます。

11.三陰交(さんいんこう)のツボをマッサージする

足の内側にある踝の一番上から指4本分上に三陰交と呼ばれるツボがあります。

三陰交

出典:救心製薬「健康アドバイス」

この三陰交を息をゆっくり吐きながら軽く指で押し、息を吸いながら離すようにしましょう。
1度に行う目安は3回程度で大丈夫です。
温灸を使うのも効果的でオススメです。

三陰交をマッサージすることで、更年期によるさまざまな症状を改善してくれます。
また、体の潤いを増やしてくれるので熱症状を抑えてくれる効果もあります。

12.便通をよくする

ほてりやのぼせている状態は、上半身に熱がこもって下半身との温度差がアンバランスな状況になっています。
便秘になりやすい人は、便通を良くすることで便とともに、こもった熱も放出されるので症状が緩和されることがあります。

更年期による多汗やほてり、のぼせの原因

更年期障害による多汗やほてりの原因

更年期障害による多汗やほてり、のぼせといった症状の原因は、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が低下しているからです。

40代以降に入るとエストロゲンの分泌量が徐々に低下していき、自律神経のバランスが乱れて多汗やほてりといった症状が引き起こされやすくなります。

自律神経は、血液の流れをコントロールしてくれる役割があり、体温の調節を上手に調節してくれるのです。
そんな役割をしてくれる自律神経が乱れてしまうので、体温調節が上手くいかなくなってしまうのです。

また、熱くなった後に急激に体温が下がり体が冷えてしまう症状や、上半身が熱く下半身が冷えている症状など「冷えのぼせ」の状態になることもあります。

自律神経はストレスの影響を受けやすい

自律神経は、プレッシャーや不安、悩み事などの精神的なストレスに敏感に反応しやすく、ストレスが更年期障害の症状を悪化させてしまうこともあります。
なので、昼夜問わず症状が起きやすく、人と会うことによる緊張感などでも引き起こすこともあるのです。

また、こうしたことから、いつ症状が起きるか不安になりますます悪影響を及ぼしてしまう悪循環に陥ってしまうケースもあります。

病院で検査したほうがいいケースもある

病院で検査したほうがいいケースもある

更年期で起きる多汗やのぼせなどの症状は、実は病気によって起きていた症状ということもあります。

病気によって起こる多汗やのぼせといった症状と間違わないよう気をつけて、更年期による症状とは異なる感じを受けたら、病院で検査してもらうようにしましょう。

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

甲状腺機能亢進症」は、甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因で発病する病気です。

20代~50代前半にかけて発病しやすく、 動悸、頻脈といった症状があります。
また、発汗や熱感、筋力低下などの症状もあるので、更年期と勘違いしやすい病気です。

こういった症状だけで自己判断するのは非常に難しいので、更年期を迎えたら一度、甲状腺検査を受けてるようにしましょう。
また、更年期の治療を受けているのにもかかわらず症状が改善しない場合も、病気の可能性があるので受診するようにしてください。

その他の病気

甲状腺機能亢進症以外では、「高血圧」や「心臓病」、「糖尿病」も似たような症状が起こりやすいです。
半年または1年に1回は、健康診断や人間ドックを受けるようにして、早期発見早期治療を心がけましょう。

自営業や専業主婦の場合、住んでいる地域によっては、無料で健康診断を受けれるところもあるので、役所などに確認してみてください。

 

更年期による多汗やほてり、のぼせを抑える漢方薬

更年期障害による多汗やほてりを抑える漢方薬

漢方薬には更年期障害の症状を抑えてくれるものがあります。
対処法と合わせることで、より効果が期待できます。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散」には、血流を良くして体を温める働きがあります。また、ほてりやのぼせなどの上半身の熱も冷ましてくれるのです。
そのほかにも、乱れたホルモンバランスを整えてくれる効果も期待できます。

市販されている加味逍遙散

クラシエ漢方加味逍遙散料エキス顆粒

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出典:クラシエ

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更年期による多汗やほてり、のぼせの治療法

更年期障害による多汗やほてりの治療法

どうしても、多汗やほてりなどの症状が思うように改善されないときは、病院などで治療することで抑える方法もあります。

薬の服用による治療法

更年期障害は、エストロゲンが不足することで引き起こされるので、エストロゲンを補う薬を服用することで症状を抑えることができます。

閉経前によく処方されるのが「低用量ピル」です。
低用量ピルを使用することでホルモンバランスを安定させると、自律神経も安定します。
その結果、ほてりやのぼせ、多汗といった症状も減るようになります。

カウンセリングによる治療法

多汗やほてりは、その症状を気にしすぎるほど悪化しやすくなります。
その気のしすぎが自律神経のひとつである交感神経を緊張状態にしてしまい、多汗やほてりの症状が増悪させてしまうのです。

そういった理由で、症状が出ている場合は、カウンセリングを受けることで気持ちがリラックスしやすくなり、症状も改善されやすくなります。

まとめ

女性にとって多汗などの症状は、外から見て目立ちやすい症状なので気になりやすいと思います。

何もせず、放置していてもかなかな改善しないので、予防対策や治療法を試すことで、生活がとても楽にすることが可能です。
まずは、簡単にできそうなところから取り組んでみてください。

この記事を読んで、少しでも多汗やほてりの改善のお役に立てたら幸いです。

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この記事を書いた人

自身の体調不良をきっかけに、健康の大切さを知り、健康管理の分野を学ぶ。より深い知識を身につけるため、健康管理能力検定3級・2級資格を取得し健康管理アドバイザーになる。少しでも健康に興味を持ってもらえるよう、分かりやすく役に立てる情報を発信するよう努めてまいります。

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