花粉症対策で症状を軽減させる8個のセルフケア方法

花粉症対策で症状を軽減させる8個のセルフケア方法

花粉症の季節になると、年々ひどく感じたり、集中力の低下や倦怠感など、さまざまな症状が起こり苦労をしている人が多いと思います。

また花粉症の薬を飲んでも、いまいち効果を感じず鼻水や目のかゆみなど、つらい日々を送っていませんか?

花粉症の症状は、セルフケアによる対策を行うことで症状を軽くすることができます。

今回は、つらい花粉症を軽くするセルフケアについてご紹介します。

目次

花粉症対策1.服の素材で花粉を寄せ付けない

花粉症対策1.服の素材で花粉を寄せ付けない

スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉は、非常に小さく髪の毛の半分以下の大きさ程度しかありません。

しかも形状が突起があり複雑なため、繊維に付きやすく、しかもなかなか落ちにくい特性があります。

そのため、「ウール」や「フリース」など毛足の長い素材やふわふわした素材の服を着て外出すると、自然と花粉を集めてしまっているのです。

ツルツルとした素材の服を着る

表面がツルツルしたものやサラサラした素材は、花粉が付きにくく、落としやすいのがメリットです。

素材でいうと、「ポリエステル」「ナイロン」「綿」「デニム」などがオススメです。

デニムは意外にも、花粉が落としやすい素材なので、コーディネートもしやすいかと一番扱いやすい素材かと思います。

服に静電気防止スプレーをかける

花粉は静電気によって寄ってきたりもします。

そのため、静電気防止スプレーをかけるのも花粉症対策には有効です。

また、重ね着をするときは静電気が起きやすい素材の組み合わせは避けるようにしましょう。

プラス素材とマイナス素材の組み合わせてしまうと静電気が起きやすくなります。

マイナス素材→プラス素材
  • 毛皮
  • ウール
  • ナイロン
  • レーヨン
  • 綿
  • ポリエステル
  • アクリル

花粉症対策2.マスクを着用する

花粉症対策2.マスクを着用する

息苦しい
蒸れる
化粧が崩れる

といった理由でマスクを着用しない人もいますが、症状がさらに悪化するので外出中だけでもマスクを着用するようにしましょう。

花粉症の症状は、体内に花粉が大量に入るほど抗体がたくさん作られるようになります。

その結果、わずかな花粉でも症状が強く出ることもあるのです。

私たちは、1日に約1万4400リットルの空気を吸っています。

そして花粉が多い日だと1000リットルあたり2000個の花粉が飛んでいるそうです。

つまり、1日に2万8800個の花粉を吸っている計算になります。

日本医科大学耳鼻咽喉科」の調査によると、マスクをすることによって、花粉を数量を1/6に減らすことができるのです。

正しいマスクの使い方

マスクを着用していても、正しくマスクをしていないと花粉症対策の効果が半減してしまいます。

よくあるのが、顔とマスクの間に隙間ができているケースです。

この状態では、フィルターを通さず隙間から花粉か入り込むので完全に花粉を予防することができません。

まずは、自分の顔のサイズにあったマスクを選び、箱に記載された使用方法通りに正しくマスクを着用して隙間ができないようにします。

とくに、鼻、顎、両頬に隙間ができやすいので着用後は鏡でチェックしましょう。

マスクの選び方

マスクには大きく分けて「不織布マスク」と「ガーゼマスク」があります。

花粉症予防には、繊維が密度が高く使い捨ての不織布マスクがオススメです。

ガーゼマスクは、洗って繰り返し使える分コストが安く済みますが、フィルター性能が不織布マスクと比べて劣るので、花粉シーズンは不織布マスクの方が予防効果が高いといえます。

その他にも機能性に優れたマスクがいくつも販売されているので、実際にお店にいって確かめてみるのもいいでしょう。

花粉症対策3.鼻粘膜を守る

花粉症対策3.鼻粘膜を守る

花粉は鼻の粘膜に付着することで、過敏性が高まったり、粘膜が炎症することがあります。

また、鼻のかゆみに耐えられず、こすって掻いたりすることで鼻粘膜などが傷つき鼻血が出ることもあるのです。

鼻粘膜を守るには、鼻の内側に保湿クリームなどを塗ることで、花粉が直接粘膜に触れるのを予防してくれます。

また、花粉が鼻の奥や喉に侵入するのも防ぐ効果も得ることができます。

一番オススメなのが、「ワセリン」です。

ワセリンは副作用もなく安価で、敏感肌の人でも使用することができます。

付け方はとても簡単で、綿棒で米粒程度のワセリンを取り、優しく鼻の内側に塗るだけです。

だいたい鼻の入り口から1cm程度の範囲を塗ると効果的です。

使用頻度は4時間おきに1日3~5回程度塗り直すといいでしょう。

花粉症対策4.目を守る

花粉症対策4.目を守る

花粉が直接、目の粘膜に付着すると刺激を受けてかゆみが増すことがあります。

粘膜にはアレルギー反応を引き起こす細胞が多いため、花粉の症状が出やすい特性があるのです。

花粉から目を守るにはメガネをかけることで、花粉の侵入を防いでくれます。

また、日差しを受けることで目に刺激が起きて花粉症状が出ることもあります。

そういった症状が出やすい人は、サングラスをかけて日差しから目を守るようにしましょう。

最近では、花粉対策用メガネのバリエーションも増えてきています。

くもり防止機能付きや花粉が付着しにくいレンズなどがありますので、自分の生活に合ったものを選びましょう。

コンタクトレンズはワンデータイプに切り替える

コンタクトレンズを普段付けている人は、花粉シーズンを迎えると装着しているだけで刺激になってしまいます。

また、花粉や涙で付着したレンズは、瞬きや目を動かす動作によって、汚れを目の奥の方へ押し込んでしまうことも。

さらに目をこすってしまうと眼球に傷が付いて結膜炎になることもあるので注意しましょう。

洗浄タイプを普段使っている人は、花粉シーズンだけでも1日使い捨てのワンデータイプに切り替えることをオススメします。

花粉はサイズが小さく尖っているため、洗浄で完全に落としきるのは難しいのです。

花粉シーズンだけ使い捨てレンズにすることで、花粉や汚れごと捨てることができるので、目を清潔に保つことができます。

一番いいのは、花粉シーズン中のみメガネにすることです。

コンタクトレンズよりメガネの方が刺激が少なく、洗眼もしやすいというメリットもあります。

花粉症対策5.花粉症の症状に合った目薬を使う

花粉症対策5.花粉症の症状に合った目薬を使う

市販の目薬を使用する場合は、パッケージをよく見て目的にあった目薬を選ぶことが大切です。

花粉症の場合、「抗アレルギー作用」のある目薬を選びましょう。

もし薬局に薬剤師がいれば、相談して選ぶと安心です。

目薬の使い方は、定められた容量と回数をきちんと守った上で、症状があるときにだけ使用するようにしましょう。

常用してしまうと副作用が出てしまうことがあるので注意してください。

目薬のさし方ですが、よく目をパチパチする人を見かけますが、まばたきをすることで目薬が鼻涙管へと流れてしまい効果が半減してしまいます。

正しいさし方は、片目に対して1滴ずつさしたあと、1分程度目を瞑りましょう。

そうすることで、眼球全体に目薬が行き渡り効果を十分に発揮してくれます。

花粉症対策6.髪の毛に花粉を付着させない

花粉症対策6.髪の毛に花粉を付着させない

髪の毛がこすれ合うことで静電気を発生させます。

その発生した静電気によって、空気中に飛んでいる花粉を引き寄せて髪の毛にくっついてしまうのです。

とくに髪の毛が長い人は、目と鼻から花粉が入りやすくなるので注意が必要です。

髪の毛が長い人は、なるべくコンパクトにまとめるように心がけましょう。

その他にも、帽子の中に髪の毛を収めて被ることでも花粉の付着を防ぐことができます。

また、傷んだ髪の毛ほど静電気が起きやすいので、しっかりとヘアケアをすることで、静電気を抑制することも可能です。

花粉症対策7.整髪料を付けたらしっかりと洗い落とす

花粉症対策7.整髪料を付けたらしっかりと洗い落とす

とくに社会人の男性だと身だしなみとして、ワックスやクリームなどで髪の毛をしっかりセットする人が多いと思います。

ワックスやクリームなど油分や粘着力がある整髪料には、花粉がとても付きやすく払ってもなかなか落ちません。

整髪料を使った日は、念入りにシャンプーをするようにしてください。

少しでも整髪料の汚れが残っていると、花粉の刺激で頭皮が炎症したり、枕に花粉が移り睡眠の妨げになることがあります。

整髪料に油分が含まれている場合は、先にリンスやコンディショナーで髪全体をなじませることで、整髪料を溶かすことができます。

そのあと、しっかりとシャンプーをすることで、整髪料をしっかりと落とすことが可能です。

最近では、ワックス専用のシャンプーなども売られているので、手間をかけたくない人にはオススメです。

花粉症対策8.メイク道具を清潔にする

花粉症対策8.メイク道具を清潔にする

女性の場合、毎日化粧をするかと思いますが、使用しているメイク道具にも花粉が付着することがあります。

もし、化粧中に鼻がかゆくなったり、肌荒れが起きやすいようであればメイク道具が原因かもしれません。

メイク道具はなるべくこまめに、ぬるま湯と石けんで洗うようにしましょう。

リップブラシなど油分が含まれているものはオイルで汚れを溶かしたあと、ティッシュでしっかりと拭き取りましょう。

メイク道具を清潔に保つことで、花粉やカビ、皮脂汚れなどで顔への刺激を軽減することができ、花粉症の症状を抑えることができます。

まとめ

花粉症対策として8個のセルフケア方法をお伝えしました。


1.服の素材で花粉を寄せ付けない
2.マスクを着用する
3.鼻粘膜を守る
4.目を守る
5.花粉症の症状に合った目薬を使う
6.髪の毛に花粉を付着させない
7.整髪料を付けたらしっかりと洗い落とす
8.メイク道具を清潔にする


意外と基本的なことだと思うかもしれませが、この基本こそが花粉症対策として効果を発揮するのです。

まずは花粉症対策の基本をしっかりと抑えた上で、生活習慣や食習慣などの改善も同時に行うことで、より花粉症対策の効果が高まります。

この記事を読んで、少しでも花粉症対策のお役に立てたら幸いです。

【参考文献一覧】
これでスッキリ 花粉症がみるみるよくなる62の対策』福田千晶監修 (日東書院本社)

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この記事を書いた人

自身の体調不良をきっかけに、健康の大切さを知り、健康管理の分野を学ぶ。より深い知識を身につけるため、健康管理能力検定3級・2級資格を取得し健康管理アドバイザーになる。少しでも健康に興味を持ってもらえるよう、分かりやすく役に立てる情報を発信するよう努めてまいります。

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