リラックスをするために、タバコを吸っている女性も多いかもしれません。
しかし喫煙することで、女性の薄毛を招く危険性があることをご存じでしたか?
ここでは、タバコによってもたらされる女性の薄毛についてご紹介します。
タバコを吸うことで薄毛になってしまう原因とは
タバコは健康に悪いと言いますが、薄毛の原因にもなることはあまり知られていません。
タバコを吸うことで、頭皮にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
1.女性ホルモンの分泌を阻害する
豊かで美しい髪の維持に欠かせないものに、女性ホルモンの「エストロゲン」があります。
このエストロゲンは、子供を産むのになくてはならないホルモンです。
また美肌や、豊かなバストの形成にも関係しています。
ところがタバコは、このエストロゲンの分泌を阻害する作用があるのです。
タバコを吸ったら、肌の調子が悪くなった、生理の調子が狂ったなどの自覚症状がある人はとくに注意しましょう。
すでに、エストロゲンが減少している可能性があります。
2.頭皮まで栄養が行き渡らなくなる
タバコに含まれているニコチンは、体内に入ると血管を収縮させ、血流を鈍くさせる働きがあります。
すると、どんなにしっかり食べていても、細い毛細血管まで栄養が回らなくなります。
頭皮にも栄養が行き渡らなくなるため、栄養不足となり、髪がきちんと育たずに薄毛になってしまうのです。
タバコを吸うと、頭皮の温度が5度も下がるという話があります。それだけ頭皮に悪影響なのです。
3.活性酸素が大量発生する
タバコを吸うと、身体の中で100兆個も活性酸素が発生します。
活性酸素とは、身体を錆びさせる物質のことで、シミやシワだけでなく老化の原因となります。
頭皮に届いた活性酸素は過酸化脂質となり、毛穴をつまらせたり、髪に必要なアミノ酸を分解してしまい髪を薄くしてしまうのです。
4.男性ホルモンが増加する
アメリカのハーバード大学の実験から、喫煙者は男性ホルモンが増加するということがわかってきました。
タバコを吸っていない人よりも吸っている人のほうが、男性ホルモンが9~13%ほど高いようです。
男性ホルモンが増加すると、女性でも男性型脱毛症となり、生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなることがあります。
人によっては男性のヒゲのようなものが生えてきたり、ムダ毛が濃くなることもあるようです。
5.身体の中が酸素不足になる
タバコを吸うと、煙と一緒に一酸化酸素を吸い込みます。
一酸化酸素は身体にとって有害で、血液が酸素を運ぶのを邪魔する性質があります。
酸素が頭皮にも届かなくなるため、正常な毛髪を作れなくなり、結果として薄毛になるのです。
一酸化酸素は酸素と比べて200倍も血液の中にあるヘモグロビンと結びつきやすくなります。
一酸化酸素と結びついてしまったヘモグロビンは、もう酸素を運びません。
少量でも、それだけ体が酸素不足に陥りやすいのです。
ニコチン中毒はなかなか抜けられない
「止めたいのに、タバコが止められない」なんて声をよく耳にしますよね。
始めのきっかけはほんの些細なことかもしれませんが、タバコを一度吸い始めるとなかなか止められません。
なぜなら、ニコチン中毒になっているからです。
タバコに含まれているニコチンが身体の中に入ると、脳にある受容体と結びつき、快楽物質のドーパミンが分泌されます。
タバコを吸うとスッキリして気持ちよくなるのは、このドーパミンによるものです。
ところが長期間喫煙していると、吸わないとイライラするなどの症状が現れます。
そうして喫煙を続けているうちに、ニコチン中毒になってしまうのです。
ここまで来ると、もうタバコを止めようと思っても、「精神が不安定になる」、「集中できない」、「食欲が増す」、「眠れなくなる」などの禁断症状が出てしまい、よほどの意志がないかぎり止められなくなります。
身体に悪いことはわかっているのにダラダラ続けてしまい、気がついたら髪がスカスカ、肌はボロボロということになりかねません。
一人では禁煙が無理だなと思ったら、病院へ行き、医師からアドバイスをもらいましょう。
近年ではタバコが止められないで悩む人が増え、禁煙を専門に扱っている病院も出てきました。
女性で通っている人も珍しくないそうです。
まとめ
タバコを吸うことで、薄毛になりにくい女性でも、抜け毛が発生して薄毛になってしまう可能性があります。
いきなり禁煙が難しい場合は、本数を減らすことが始めるのがいいかもしれません。
最終的には禁煙をして、女性ならではの美しいボリュームのある美髪を目指しましょう。