年齢によって髪はどのように変化していくの?

年齢によって髪はどのように変化していくの?

年を経るごとに髪のボリュームがダウンしていくのは、なにも男性に限った話ではありません。

女性の場合は男性のように額が広くなったり頭髪がすっかりなくなってしまうことは少ないですが、加齢によってほとんどの人が薄くなります。では、人間の髪の毛は年齢ごとにどのように変化していくのでしょうか。

目次

人間の毛髪の変化

〜乳児期

生まれたときにどれほど髪の毛が生えているかは個人差がありますが、この頃に生えている毛は細く、ふわふわとしていてウブ毛のようです。受精から胎児6ヵ月までに、生涯どれくらい髪の毛が生えるかは決まってしまいます。

つまり、この世に生まれてしまった後でアレコレしても、この頃に決まった量以上の髪の毛は生えてきません。

しかし、不規則な生活や栄養不足などが原因でヘアサイクルが乱れ、本来生えるはずだった髪の毛がはえてこなくなることがあり、それが薄毛の要因となるのです。

幼児〜少女期

赤ちゃんの頃は毛が薄かった子も、この頃にはしっかり濃い毛がはえそろいます。毛の一本一本も太くなり、大人の髪の毛に近くなります。

まだまだ薄毛には縁がなさそうな時期ですが、最近では子供の脱毛症も報告されるようになってきています。

大きな要因とされているのはストレスです。昔と違い、幼い頃から受験や習い事を抱え、人間関係も複雑になってきているからではないでしょうか。

大人と一緒に夜遅くまで起きていると、睡眠不足となり、成長ホルモンの分泌が弱くなるため、頭髪の成長が遅れることもあります。

さらには、ファーストフードやスナック菓子を中心に食べたりするなどの食生活の乱れのせいで、髪が薄くなることもあります。子供の内は骨や筋肉などをどんどん作っていく時期です。髪や爪などの成長は、それらよりも後回しにされるので、少し食生活や生活習慣が乱れただけで、すぐに影響を受けやすいという性質があります。

思春期

この頃には女性らしい体つきになり、生理がはじまります。卵巣から女性ホルモンが分泌されるようになり、エストロゲンにより髪はより細くしなやかになります。

体型を気にし、ダイエットをする女性が増える時期ですが、過度な食事制限で栄養不足になったり、過激なダイエットのせいでストレスが蓄積し、それによって薄毛になることがあります。

また、ホルモンバランスがまだ不安定で、ストレスなどの要因から男性ホルモンが過剰分泌されると、若年性脱毛症になることがあります。男性ホルモンが増えすぎた性で皮脂がたくさん分泌され、それが「角栓様物質」となり、毛穴をふさいでしまうので、頭髪が成長できなくなります。

「角栓様物質」は専用の育毛剤やスカルプシャンプーで除去はできますが、まずは男性ホルモンが過剰分泌してしまう理由を突き止め、根本から治療していくことが大切です。

中高年期

女性ホルモンのエストロゲンは、髪の成長を促してくれますが、28歳で分泌量のピークを向かえた後、それから後は緩やかに減少していきます。だいたい閉経を迎える40歳くらいからガクンと分泌量が減り、それに伴い髪のボリュームが減り、薄げに悩む人が増えてきます。

若い頃の分泌量をずっと維持することは不可能ですが、規則正しい生活習慣や、髪にいい栄養をたっぷり取るなどすると、エストロゲンが急激に減少するのを抑えられるため、ある程度予防することが可能です。

エストロゲンは女性らしさを作るホルモンで、アンチエイジングとも大きな関わりがあります。薄毛対策のためだけでなく、いつまでも若々しく美しい自分を維持するためにも、早くから対策をしておくのがいいでしょう。

また、エストロゲンの分泌は気持ちとも関係があります。いつまでもときめきを忘れない人ほど、年齢を重ねても分泌量が減らないのです。干物女なんて言葉も流行りましたが、女を忘れた生活は髪の毛にも良くありません。おしゃれをして、新しいことにチャレンジする精神をなくさないようにしましょう。

髪の毛の寿命とは

薄毛を心配し始めると、抜け毛が気になり始めますが、髪の毛が抜け落ちることは異常ではありません。

髪の毛にはサイクルがあり、「成長期」「退行期」「休止期」を経て、髪の毛は自然と抜け落ちます。一日の内に80〜100本くらいは自然に抜け落ちます。使ったあとの枕や、シャワーの後の配水管に髪の毛がついているのは普通のことです。

目に見えて異常なほどゴッソリ髪が落ちない限り、あまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。逆に抜け毛にピリピリしていると、それがストレスとなって、抜け毛を加速してしまうことがあります。

ヘアサイクルは2年から6年ほどとされているので、髪の寿命もそれくらいとなります。加齢やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが原因となって、ヘアサイクルが乱れると、それよりも早く毛髪が抜け落ちてしまい、毛が薄く見えるようになるのです。つまり、大切なのはヘアサイクルの正常化となります。

まとめ

このように、わたしたちの髪は年齢によって少し変化をしていきます。

けれど、「まだ若いから」「女性だから」と安心して身体に負担をかけていると、どのような年齢でも頭髪が薄くなることがあるのです。近年では、薄毛は女性でも子供でも悩む人が増えています。

なってから慌てるのではなく、若い内から身体を労わり、いつまでも豊かな髪の維持に努めましょう。

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この記事を書いた人

「健康管理」を通じて、「自分や家族の健康を守り、日常生活を楽しく穏やかに暮らす」ことをコンセプトに情報を発信していきます。

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