高速道路は単なる交通手段として利用している人も多くいます。
しかし、高速道路の情報や割引など予め把握するだけでも、ぐっと利用価値が上がります。
ここでは高速道路の活用方法について詳しく解説していきます。
高速道路の料金を検索する方法
観光、就職(転職)、出張と高速道路を利用するシーンは様々です。
高速道路を利用する際に気になるのは、その料金です。ETC2.0が2016年に本格導入されてから、ETC割引の制度もより複雑になりました。
例えば、関東地方の圏央道がETC2.0利用で2割引が実施中です。今後はETC2.0が推奨する渋滞を避けるルートの高速道路を選択して利用すると、料金がより安くなるサービスも想定されています。
そんな高速道路の料金を検索する方法には、サイトを利用する方法とスマホアプリを使う二つの方法があります。
高速道路の料金を検索できるサイトには、「ドラぷら」、「NEXCO西日本」の高速料金・ルート検索などがあります。
ICの名前(出発・到着・経由)、地図、都道府県と多彩な検索の仕方が可能です。
高速道路の料金は、車種(普通車・中型・大型)や利用する日、時間帯などの条件により
異なりますから、サイトで高速道路の料金を検索する際には、利用日、時間帯なども考慮していくつかの条件を変えながら料金を調べましょう。
一方、高速道路の料金を検索するアプリには、「高速料金ナビ(高速料金・渋滞情報)」(iPhone)、「ドラぷらアプリ」(Android / iPhone)があります。どちらも無償提供されています。
「ドラぷらアプリ」はNEXCO東日本と共同開発されたアプリです。
サイトはNEXCO西日本、アプリはNEXCO東日本と旧日本道路公団が全面的にバックアップしているので、信頼性の高いサイト、アプリと言えます。
高速道路の情報や状況を得る方法
GW、夏休み、年末年始などのテレビ報道、ラジオでも高速道路の情報や事故状況が得られます。
特にラジオは移動中の車内でも気軽に聴けるので、運転しながらの情報収集には便利です。
高速道路の混雑状況は、カーナビからも得る事ができます。
カーナビが高速道路の情報を得ている元は、「VICS」という情報サービスです。
「VICS(ビックス)」とは、正式名称を「Vehicle Information and Communication System」といい、FM多重放送や情報発信装置(ビーコン)を使ってリアルタイムにカーナビに道路状況を届けるサービスです。
VICSは24時間365日休むことなく提供され、カーナビによるルート検索や渋滞回避などに活用されています。
先述のスマホアプリ(ドラぷらアプリ・高速料金ナビ)からも高速道路の情報や状況をリアルタイムで得る事ができます。
ただし、スマホからの情報なので、パケット(データ量)に注意が必要です。また、バックグラウンドでもアプリが起動中は電池を消耗するので、車載充電器やモバイルバッテリーは欠かせません。
スマホの充電はiPhone( iPhone 5以降)などiOSデバイスならLightningケーブル、AndroidならUSB Type-BかUSB Type-Cと機種によって異なりますから、使用するデバイス(スマホ)に合わせた充電ケーブルを用意しましょう。
最近はコンビニエンスストアでもスマホ用の充電ケーブルが購入できるようになりました。出先で買い求める事もできますが、高速道路の利用に合わせ自分のスマホに合った充電ケーブルや予備のモバイルバッテリーを用意しましょう。
また、運転中のスマホ操作・通話は危険です。絶対に止めましょう。
高速道路地図を確認する方法
これまでご紹介した高速道路を検索する方法は、利用するIC(インターチェンジ)が分かっている事が前提です。
クルマを運転する機会の少ない人にとって、高速道路地図を確認する事は稀でしょう。
出発地(自宅など)と目的地しか分からない人が殆どではないでしょうか。
そんな高速道路ビギナーにおススメな高速道路地図(ルート)を確認する方法があります。
それはGoogle検索やSiri(Apple)を利用する方法です。
Google検索(パソコン・スマホ)なら目的地、例えば「東京スカイツリー」とGoogle検索して検索結果から「地図」のタブをクリックすれば目的地周辺の地図が表示されます。
目的地周辺の地図画面から「ルート・乗換」を選び、移動手段に「自動車」を選択すれば現在位置から目的地(今回は東京スカイツリー)までの経路が表示されます。
表示される地図のルートには、有料道路・高速道路を使用するオプションがありますから、高速道路のオプションを選ぶと、カーナビの様に地図が確認できます。
スマホならそのままナビゲーション機能に移動できます。
AppleのAIであるSiriも使い方はGoogle検索と同様です。Siriに「スカイツリーまでの道順を教えて」と声をかければ、音声認識とAIがナビゲーション機能を呼び出してくれます。
AIですから「最も安い高速料金を知りたい」と質問すれば、会話を認識して最適なルートを提案してくれます。
AppleのSiri以外にも、Googleアシスタントも地図を調べたり経路を検索したりするのに有効です。
こうしたAIは使えば使うほど、データが蓄積され利用者一人ひとりに最適化されたルート検索を提案してくれます。
「AIはちょっと苦手」という方には、昔ながらの地図帳感覚で高速道路地図を確認できるサイトがあります。
JAFが提供する「JAFナビ」の高速道路案内図がそれです。
日本全国の高速道路路線図がページをめくる感覚で閲覧できるサイトです。
拡大、左右への移動、ページ一覧表示機能とサイトとしての使い勝手はもちろん、目次から目当ての高速道路地図を探せるので、アナログ感覚で地図を確認できます。
必要なページを印刷すれば、車内でスマホをタップして、という危険な操作なしに高速道路路線図が手に入ります。
事前に印刷しておけば、スマホやタブレットといったデバイスを使わないので、バッテリー切れや電波障害の心配もありません。
高速道路のライブカメラを見るには?
GWや年末年始の渋滞状況に高速道路のライブカメラ映像をご覧になった方も多いと思います。
「ドライブトラフィック」(通称:ドラとら)では、全国の高速道路の交通情報としてライブカメラ映像が確認できます。
ライブ配信なので、現在の渋滞状況だけでなく、積雪や強風など天候の様子も知る事ができます。
Webカメラによる映像なので、高画質は期待できませんが、天候などの必要な状況を見られるサイトです。
先述の「ドラぷら」からも各地の高速道路ライブカメラ映像が確認できます。
「ドラぷら」ホームの下方まで移動すると「ライブカメラ」へのリンクがあります。
こちらのサイトは、上信越道、関越道といった高速道路路線ごとにライブカメラ映像が一覧表示されています。パソコンから閲覧すると道路管理用カメラの映像が10分ごとに更新されます。
サイトを観るだけでは、画面(映像)は更新されないので、ブラウザの更新(再読み込み)は利用者自身で行う必要があります。
高速道路の料金が割引になる条件
高速道路の料金は、時間帯や利用回数などの条件を満たせば、割引が適用される場合があります。
今回は、代表的な3つの割引条件をご紹介します。
平日朝夕割引
すべての車種対象の割引で、平日の朝6時~9時、夕方17時~20時間に、指定区間のインターチェンジを通過すると割引が適用されます。
割引を適応するには「ETCマイレージサービス」へ登録する必要があります。公式サイトから手続きができるのでぜひチェックしてみてください。
インターネットか申込書を郵送して登録できますが、ネットで登録した方が、即日にポイントが付与されるのでおすすめです。
ETCカードで料金を支払うと、翌月20日にポイントが付与され、そのまま料金に還元できて、ポイントが無くなるまで無料走行できます。
月に5回~9回までの走行で、通行料金最大約100㎞分を約30%、10回以上の走行で約50%還元される仕組みとなっています。(5回未満の場合は、還元は適応されません)
こちらの割引は東京や大阪近郊の高速道路では適応されませんが、地方の高速道路を走行するならかなりお得な割引です。
休日割引
普通車と軽自動車限定で適用される割引です。
土曜、日曜、祝日に加え、1月2日と3日が割引対象日となっています。
東京や大阪近郊の区間は割引対象外で、割引率は料金の約30%となっています。
適用車両でETCのインターチェンジを通過すると自動で割引となります。
走行距離や適用回数の制限はなく、割引率は一定となっています。
深夜割引
すべての車種に毎日0時~朝4時まで適用される割引です。
休日割引と同様、ETのインターチェンジを通過すると自動で割引となり、割引率は走行距離や適用回数の制限なく、一定です。
こちらは京葉道路や第三京浜道路、横浜横須賀道路、横浜新道の4つ以外、全国各地の高速道路が割引対象です。