「お酒を飲んだ後の二日酔いがひどい…」
「翌日の仕事に影響がでないようにしたい!」
「二日酔いを気にせず飲み会を楽しみたい!」
このような悩みや願望をもった経験ありませんか?
年齢とともに、お酒が弱くなったと感じる人もいるかと思います。
この記事では、二日酔いに効く14つの食べ物と飲み物について紹介していきます。
さらに、二日酔いを予防する方法についてもお伝えしていきます。
二日酔いに効果的な食べ物と飲み物
1.枝豆
「枝豆」には、ビタミンCが豊富に含まれており、悪酔いや二日酔いを防いでくれる働きがあります。
また、質のいいタンパク質も含まれているので、アルコールの酸化を防ぎ、肝臓の負担を和らげてくれるのです。
さらに、採れたての枝豆には脂質の代謝を高め、肝臓に脂肪が蓄積されるのを防ぐコリンがも多く含まれています。
脂肪肝なども気になる人は、積極的に食べるといいでしょう。
2.キャベツ
「キャベツ」には、ビタミンが豊富に含まれており、葉にはビタミンAが、全体でビタミンCと食物繊維が豊富に含まれています。
さらに、ビタミンUが含まれており、別名を「メチルメチオニン」と呼ばれアミノ酸の一種です。
このメチルメチオニンは肝臓に入ることで「メチオニン」に変化します。
メチオニンに変化することで、アルコールの分解をスムーズにしてくれる働きをしてくれるのです。
3.カボチャ
「カボチャ」には、βカロテンやビタミンE、ビタミンCが豊富に含まれています。
これらの栄養素が、お酒の飲み過ぎで疲れた肝臓を癒やす働きがあるのです。
4.もやし
「もやし」には、ビタミンCとアミノ酸が豊富に含まれています。
また、アスパラギンという栄養素には、アルコールなどで機能が低下した肝細胞を元気にする働きがあるのです。
さらに、疲労回復にもつながります。
もやしに含まれるタンパク質は良質なものなので、アルコールなどで弱った肝臓も元気にしてくれる働きもあります。
5.大根
「大根」の皮には、ビタミンCが豊富に含まれています。
そのため、大根おろしなど皮ごとすって食べることで、肝臓の活動を活発にしてくれるのです。
その結果、二日酔いの原因とされる「アセトアルデヒド」の分解を助けます。
また消化酵素も含まれているので、二日酔いからくる胃もたれや吐き気などに効果が期待できます。
6.ニンニク
「ニンニク」には、硫黄を含んだアミノ酸が含まれており、肝臓の機能障害を改善する働きがあります。
また、ニンニクの効果は二日酔いの予防などにも有効とされています。
毎日1~2片を食べると肝臓が強化していくそうです。
7.ゴマ
「ゴマ」には、セサミンという成分が含まれています。
このセサミンは、肝臓でのアルコールやアセトアルデヒドなどの有害物質を分解、解毒する作用を高める効果があるのです。
お酒を飲む前に、セサミンをとることで、悪酔いがしにくくなり、酔いがさめるのも早くなります。
8.牡蠣(カキ)
「牡蠣」には、タウリンが豊富に含まれています。
タウリンは、肝臓の薬としても臨床的に多く使用されているそうです。
そんなタウリンには、肝細胞を強化し、アルコールの害を防ぐ働きがあります。
また、アルコールの分解も促してくれるため、二日酔い予防効果も期待できます。
9.シジミ
「シジミ」には、牡蠣同様にタウリンが豊富に含まれています。
タウリンには、肝臓の細胞膜を強化する働きもあるので、お酒の飲み過ぎで生じる活性酸素の害の予防に効果が期待できます。
シジミでタウリンを効率よくとるには、シジミのみそ汁が一番です。
タウリンは水に溶けやすいので、みそ汁にすることでタウリンの成分を余すことなくとることができます。
10.卵
「卵」には、必須アミノ酸の一種であるメチオニンが含まれています。
メチオニンは、肝臓で行われるアルコールの分解をスムーズにする働きがあるのです。
また、卵にはアルコール燃焼に必要なビタミンB1も含まれています。
胃がもたれているときや、胃腸が弱い人は、消化のいい半熟にして食べるといいでしょう。
11.ウコン
「ウコン」には、黄色い色素成分であるクルクミンと呼ばれる精油成分が含まれています。
このクルクミンは、アルコールの分解を早める働きがあるのです。
肝臓には、アルコールなどの有害物質を無害なものに変化させて、胆汁と一緒に体外へ排出する働きがあります。
クルクミンにはこの肝臓の解毒作用も高めてくれるのです。
12.柿
「柿」には、ビタミンCやタンニン、カタラーゼなどの成分が含まれています。
柿に含まれているビタミンCは、ミカンの約2倍相当あり、肝臓の機能を活性化させる働きがあります。
また、タンニンとカタラーゼは、アルコールの分解を促進する作用があるそうです。
13.コーヒー
「コーヒー」には、カフェインが含まれています。
カフェインには血管を収縮させる効果があるとされており、二日酔いによる頭痛の緩和に期待ができます。
また、肝機能の働きを維持させ改善させる効果もあるそうです。
ただし、飲み過ぎるには注意しないといけないので、朝に1杯飲むといいでしょう。
コーヒーであればインスタントでも缶コーヒーでも大丈夫です。
14.トマトジュース
「トマトジュース」には、アラニンやグルタミンなどの成分が含まれています。
これらの成分をとることで、アルコールの分解を促進する効果が期待できます。
お酒を飲む前に、トマトジュースを飲むのがオススメです。
なぜ二日酔いになってしまうのか?
二日酔いが起きると、吐き気や胸やけ、頭痛などの症状を引き起こします。
二日酔いの原因は、体内に入ったお酒が分解されてできる「アセトアルデヒド」という物質が、肝臓できちんと処理されないためです。
肝臓の働きによってアルコールが分解される
肝臓は体内に入ったアルコールをアセトアルデヒドに分解したあと、さらにアセテートと呼ばれる物質に分解します。
アセテートまで分解されることで、血流に溶け込むことができ、体内を巡回しながら水と二酸化炭素に分解されて、息や汗、尿として体外へ排出されるメカニズムになっているのです。
出典:くすりと健康の情報局
肝臓がアセトアルデヒドを分解できない状態になり二日酔いが起きる
アセトアルデヒドは、タバコの煙にも含まれている有害物質なのです。
そんなアセトアルデヒドが体内に残っていると、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こす原因となります。
この症状が俗にいう「二日酔い」なのです。
また、お酒を飲むことで胃が荒れたり、各機能の低下や脱水症状によることでも二日酔いを引き起こす誘因になります。
二日酔いになったときの対策方法
もし二日酔いになってしまった場合、まずは安静にすることが大事です。
お酒を飲んだあとは、利尿作用によって脱水症状になりやすいので、水分補給はこまめに摂るようにしてください。
水分を摂って、体内のアルコール成分を体外へ出すことで早くアルコールを排出することができます。
飲み物としてはスポーツ飲料など体内吸収が早いのでオススメです。
二日酔いを予防する8つの方法
つらい二日酔いを予防するのに有効な方法が8つあります。
1.自分の適量範囲を守りながら飲む
適量範囲は個人差によって異なりますが、アルコール健康医学協会によると2単位ぐらいのお酒が適量だそうです。
- ビール:500ml
- 日本酒:180ml
- 焼酎:110ml
- ウイスキー:60ml
- ワイン:180ml
- 缶酎ハイ:520ml
2単位以上飲むと、悪酔いやさまざまな障害が起きやすいので注意しましょう。
2.一気飲みは絶対に避けてゆっくりと飲む
お酒を飲む速度が速ければ速いほど血中アルコール濃度が急激に高くなります。
アルコール濃度が急に高くなると早く酔ってしまう他に、最悪の場合、急性アルコール中毒を引き起こすことがあります。
あらゆるリスクを避けるためにも、ゆっくり飲みながらお酒を楽しむようにしましょう。
3.深夜まで飲み続けない
個人差がありますが、2単位のお酒を肝臓で分解するには約6~7時間前後かかります。
この時間は、睡眠すると早まるイメージがありますが全く関係がないので注意が必要です。
例えば、深夜0時まで3単位以上のお酒を飲み続けていた場合、およそ9時間以上経たないと、完全に分解することができません。
そのため、出勤時間が8時だとお酒が抜けていない状態で仕事をすることになります。
アルコールを完全に分解させれるよう22時以降はノンアルコール系やソフトドリンクなどにして、お酒を飲まないようにするといいでしょう。
4.空腹状態で飲まない
空腹状態の胃の中にお酒が入ると、アルコールによる刺激で胃の粘膜が荒れてしまいます。
また、アルコールが吸収されやすいので酔いも早く、肝臓に大きな負担を掛けてしまい分解機能が弱まってしまうことも。
まずは、お酒を飲む前にお腹に食べ物を入れておくと、胃への刺激も抑制されアルコールの吸収も緩やかになります。
とくに、乳製品を先に食べておくと胃に膜を作ってくれるのでオススメです。
5.食事と一緒にお酒を飲む
飲み会などの席では、お酒が中心となって食べ物をあまり食べない人もいます。それだとお酒の適量をすぐに超えてしまうので、食事とともにお酒を飲むようにしましょう。
食事をしながら飲むことで、お酒のペースも自然とゆっくりとなります。
また、野菜料理を食べることで、アルコールで失ってしまうビタミンやミネラル類を補うことができます。
さらに食べ物に含まれる水分で、血中アルコール濃度を薄めてくれる役割もしてくれます。
6.アルコール度数が高いお酒は水で割る
度数の高いお酒を飲むと、喉や胃腸に強い刺激を与え、それを繰り返すと「腔がん」「咽頭がん」「喉頭がん」「食道がん」などの原因になることもあります。
さらには、「急性アルコール中毒」になり命に関わる危険性もあります。こうなってくると二日酔いよりも最悪な状態です。
度数の高いお酒を飲む場合は、水で割って飲むのが体に負担をかけずに済むので、なるべく薄めて飲むようにしましょう。
7.お酒を飲みつつ間に水を飲む
お酒を注文するときにチェイサー(水)も同時に頼んで、お酒と一緒に水を飲むことで胃への負担が軽減できます。
また、アルコールの摂取量も減り、血中アルコール濃度の上昇も緩やかになるので、肝臓への負担が軽くなります。
その結果、肝臓がきちんとアルコールを分解してくれるので、二日酔いが起きにくくなります。
お酒を飲んだ後は、水分が失われやすくなるので、就寝前など水分をきちんととっておくことも大切です。
8.タンパク質が含まれる食事を食べる
「タンパク質」には、肝臓の細胞を促進させて、アルコールの分解力を高めてくれます。
お酒と一緒に枝豆や豆腐、肉や魚などタンパク質が含まれる食べ物を積極的に食べるようにしましょう。
二日酔いに最も効果がある食べ物はやっぱり「しじみ」!
二日酔いといったら、しじみ汁が有名ですが、その理由をご存じですか?
しじみには肝機能を高めてくれる「アミノ酸」を多く含んでおり、特に「オルニチン」は注目の成分で、アルコールの代謝を促し二日酔いを軽減してくれます。
また、カルシウムなどの「ミネラル」や、「ビタミンB12」も多く含まれて、さらに貧血予防に有効です。
食用しじみのデメリット
しじみには確かに栄養が豊富なのですが、調理のレパートリーが少なく、しじみ汁か炊き込みご飯など限られ大量に摂取することができません。
しじみ汁を何杯もおかわりしていると塩分を多く摂取してしまい、「高血圧」などの別の症状が引き起こされてしまうこともあります。
そして、しじみの一番のデメリットは生で食べられないということです。
生のしじみには、ビタミンB1を分解してしまう「アイノリナーゼ」という酵素が含まれているので、ビタミンB1欠乏症を引き起こす原因になってしまいます。
しじみを食べるには、加熱が絶対に必要なので決して生で食べないよう注意してください。
まとめ
二日酔いを予防する方法を実践することで、つらい二日酔いも軽減させることができます。
一番いいのは飲み過ぎないことですが、今後の付き合いなどもあるかと思いますので、上手にお酒を飲むようにして二日酔いを防ぐようにして楽しんでください。
また、お酒を飲み続けると肝機能に大きな負担を掛けているので、飲み会が多い月などは、しじみの栄養成分をしっかりと摂取して肝臓を労ってあげることも大切です。
そうすることで、年齢を重ねても医者からお酒の量を制限されることも少なくなり、お酒を楽しみ続けることができます。
この記事を読んで、二日酔い予防や楽しくお酒が飲めるように、少しでもお役に立てたら幸いです。