最近、疲れやすいと感じる日が多くなっていませんか?
毎週ジムに通い体力作りをしていても、疲れを感じるようであれば「脳」が疲労しているかもしれません。
身体的な疲れや精神的な疲れは、活性酸素によって攻撃を受けた細胞が脳にダメージを受けていること伝えていることで引き起こされているのです。
日本人の3人に1人が何かしらの疲労を感じています。
この記事では、疲れやすいと感じる原因について紹介していきます。
さらに、疲労を改善する方法もあわせてお伝えします。
疲れやすいと感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
疲れやすい原因は脳にあった
人が「疲れている」と疲労感を襲う主な原因は、自律神経系の機能低下なのです。
「自律神経」とは、呼吸、消化器官、血液循環、心拍数、体温調節などといった生命を維持する機能を整えている神経システムのことをいいます。
たとえば、睡眠中に意識をしなくても呼吸や心拍など正常に動いていますよね?
この意識しなくても自然と活動させてコントロールしているのが自律神経なのです。
自律神経の消耗と疲弊が疲れを引き起こす
疲れは、自律神経が消耗したり疲弊することで起きます。
たとえば、スポーツをしたあと、ほとんどの人が「体が疲れた」と感じますよね。
さらに、炎天下と涼しい場所で同じスポーツをしたとき、炎天下でおこなった方が疲れが大きく感じると思います。
つまり、同じ運動量であっても、環境や条件によって体温調節や心拍数を整える働きがある自律神経への負担に差があることで、疲れやすさが大きく異なってくるのです。
デスクワークやプレゼンでも疲労を感じる
運動以外にも、デスクワークやプレゼントいった場でも、集中や緊張などによって自律神経に負担がかかっているため、終わったあと疲労を感じます。
とくに体を動かしているわけでもないのに、疲れたと感じるということは、やはり疲労は脳に関係している証拠といえるでしょう。
自律神経の中枢がもっとも疲れやすい場所
自律神経の中でも中枢に位置する、「視床下部」と「前帯状回」がもっとも疲れやすいところです。
この視床下部と前帯状回が疲れを感じることで、私たちは「疲れた」と感じる仕組みになっています。
脳を疲れやすくしている元凶が活性酸素
脳や内臓器官、筋肉などそれぞれ直接的に疲労と関わりがあるのが「活性酸素」です。
活性酸素は、強力な酸化作用があり体内のウイルスなどを退治してくれる役割があります。
しかし、過剰に増えすぎてしまうと、体内の細胞を破壊してしまう作用もあり、老化や病気の原因にもなってしまうのです。
通常は活性酸素から細胞を守る仕組みが体内に兼ね備わっていますが、何かしらの原因で活性酸素が増加してしまうと、細胞を守る仕組みだけでは防ぐことができず、必然的に体のパフォーマンスが低下してしまいます。
その結果、疲れやすいと感じる疲労へとつながるのです。
慢性疲労症候群は治療が必要
「慢性疲労症候群」は、日常生活に支障がでるほどの強い疲労感を長時間感じる病気です。
「一般財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院」によると、慢性疲労症候群の診断基準は「身体を動かせないほどの疲労が6か月以上の長期間にわたって続き、日常生活に支障をきたすほどになる」とされています。
慢性疲労症候群の症状
慢性疲労症候群の主な症状は次の通りです。
- 微熱
- 頭痛
- のどの痛み
- 疲労感
- 筋肉痛
- 不眠と過眠
- 気分障害
慢性疲労症候群の原因
慢性疲労症候群の原因は、まだはっきりとした原因が明らかになっていない病気なのです。
しかし、さまざまな研究の結果、慢性疲労症候群が引き起こる仕組みが少しずつ解明されてきているそうです。
慢性疲労症候群による疲労と、仕事や運動からくる一般的な疲労とはまったくの別物となります。
もし、慢性疲労症候群に疑いがある場合は、すぐに専門の医療機関で検査してもらうようにしましょう。
疲れやすい人が感じる症状
疲れやすい人が感じる症状は、人それぞれ異なります。
では、疲れたときに引き起こされる症状はどのようなものがあるかご存じですか?
運動や仕事で疲れが溜まってくると次のような症状があらわれます。
- 頭痛
- めまい
- 眠気
- 頭がぼ~っとする
- 立ちくらみ
- 耳鳴り
- 体が火照る
- バランス感覚が失う
- フラフラする など
このような症状が出るようになってくるのです。
この症状は「自律神経失調」の症状と似ていますが、自律神経失調こそが自律神経とその中枢が疲労でダウンしてしまう一歩手前まできているサインなのです。
疲労の症状があらわれたら、まず無理をせず一旦いま行っている作業を止めて休憩をとるようにしましょう。
疲れやすい体質を改善する方法
疲労の原因を把握することで、疲れやすい体質を改善することが可能になります。
つまり、脳疲労を解消してあげると疲れが解消し改善されていくことになるのです。
ここでは、疲れやすい体質を改善させる方法をお伝えします。
疲労回復の成分イミダペプチド
「イミダペプチド (イミダゾールジペプチド)」は、文部科学省研究班から始まった「抗疲労プロジェクト」の研究で、科学的根拠を得ることができた疲労回復成分です。
体内に摂取されたイミダペプチドは、そのままの状態では自律神経の中枢まで通ることができないため、「ヒスチジン」と「βアラニン」に分解して脳まで運ばれます。
分解された状態では疲労回復効果がまったくないので、自律神経の中枢で再結成されてイミダペプチドへと戻るのです。
そこでイミダペプチドが持っている強力な抗酸化作用の働きによって、自律神経の疲労回復につながることが判明されています。
抗疲労プロジェクトの研究結果では、1日200mgのイミダペプチドを最低2週間とり続けると、脳内の酸化ストレスを継続的に減らし抗疲労効果があらわれるそうです。
このイミダペプチドを多く含む食材が「鶏胸肉」となります。
鶏胸肉を1日100g食べると疲労がとれる
鶏胸肉には、イミダペプチドが豊富に含まれています。
100gあたりで平均1200mgも含まれており、体内で消化吸収されるのはほんの一部ですが、100g食べれば少なくてもイミダペプチドを200mgとることができます。
また、イミダペプチドは熱に強いため、さまざまな調理方法でも変質することがないので、工夫次第で飽きずに毎日摂取することも可能です。
鶏胸肉以外にも、イミダペプチドを豊富に含まれている食材があるので、上手く食材を使い分けて調理して食べるのもいいでしょう。
イミダペプチドが含まれている食材
- カジキマグロ
- マグロ
- カツオ
- 鶏もも肉
- 牛もも肉
- 豚もも肉 など
マグロやカツオなどの大きな魚にもイミダペプチドが含まれています。
とくに、よく動かしている尾っぽ近くにイミダペプチドが豊富に含まれているそうです。
※妊娠中の人は、メチル水銀が含まれるマグロについては、産婦人科医の相談の上、食べ過ぎないよう注意しましょう。
また、日本予防医学から日本初の「イミダペプチド」のドリンクタイプも発売されています。
こちらは、日常生活で生じる身体的な疲労感を軽減できる商品として、機能性表示食品に届け出が受理された効果が期待できるドリンクです。
もし疲労がなかなかとれない場合は、試してみるいいでしょう。
いまだけ初回限定のお試しセットも試すことができるそうです。
⇒日本予防医学イミダペプチドドリンクの公式サイトはこちら
立ち上がって歩くことも疲労回復につながる
デスクワーク中心の仕事や長時間にわたるミーティングなど長い時間続けていると疲労感が溜まっていきます。
じつは、同じ場所でずっと同じ姿勢を続けていることで、脳疲労が溜まりやすくなっているのです。
また、座りっぱなしの姿勢も足の付け根部分が圧迫されます。
そして、血管とリンパ管が圧迫によって循環が抑えられ、疲労物質の元となる老廃物の排出が進まなくなるため、疲労や疲労感が抜けにくくなってしまうのです。
これらを解消するには、定期的に立ち上がり、ストレッチやトイレまで歩くといった動作をすることで、血管とリンパ管の圧迫が解消され、血液循環がスムーズにおこなわれて疲労を回復させてくれます。
軽い運動で疲労回復を促す
負荷の軽い運動をおこなうことで、疲労回復を促すことができます。
軽い運動を短時間おこなうと、「疲労因子FF」という物質があらわれますが、それに反応して「疲労回復因子FR」という物質もあらわれるのです。
その結果、疲労因子FFが最小限に抑えられて、数時間後には減っていきます。
疲労回復因子FRは、長時間作用するため最終的に疲労回復因子FRが優位となって、疲れからの回復が進むのです。
まとめ
この記事はいかがでしたか?
今回は、「疲れやすいと感じる原因と症状」について紹介しました。
ただ何となく疲れやすい体質だと思い込み、そのまま放置していると病気を引き起こす原因にもなってしまいます。
まずは、あなた自身の疲労について正しく把握することが大切です。
そして、日常生活の中に疲労を解消する方法を上手に取り入れて、蓄積させないようにしましょう。
この記事を読んで、少しでも疲労の原因を把握するお役に立てたら幸いです。
【参考文献一覧】
『すべての疲労は脳が原因2 <超実践編>』梶本修身著 (集英社)