乾燥肌によるかゆみの原因を解消する6つの入浴対策

乾燥肌によるかゆみの原因を解消する6つの入浴対策

体がカサカサする…
体が乾燥してかゆい…

こんな悩みを抱えていませんか?

秋から冬にかけて乾燥しやすい季節ですが、最近では1年を通して乾燥肌に悩む人が増えています。
とくに体の乾燥は、かゆみなどが起きると夜寝付けなくなって翌日寝不足になってしまうことも。

体の乾燥肌対策として、入浴中にちょっとした方法で体のうるおいを守ることができます。

今回は、体のうるおいを守る乾燥肌対策についてご紹介します。

目次

体が乾燥肌になってしまう理由

体が乾燥肌になってしまう理由

体が乾燥してしまう理由は主に3つあります。

1.季節的要因による乾燥

秋から冬にかけて気温が段々と下がってきます。それと同時に湿度の低下も始まってきます。
この気温や湿度の低下によって、肌の水分量が蒸発しやすくなるのです。

また、寒さによって発汗量が減るので、なおさら乾燥が起きやすくなります。

さらに、体が冷えることで血行不良となり、皮膚の新陳代謝が落ちてくることで乾燥肌になってしまうのです。

2.天然保湿因子(NMF)量の低下による乾燥

皮膚内にある角質細胞には「天然保湿因子」が含まれていて、アミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などで構成されています。

天然保湿因子は、皮膚内の水分を抱え込んでくれる働きがあるのです。
この働きによって私たちの皮膚内の水分量が一定にキープされる仕組みになっているのです。

しかし、紫外線や加齢、ストレスに寝不足といったことで天然保湿因子が低下していき乾燥しやすくなります。

3.セラミドが低下して起こる乾燥

角質細胞同士は「角質細胞間脂質」と呼ばれる脂質によって接着剤の役割をして細胞同士を連結していています。

角質細胞間脂質の成分のうち約8割が「セラミド」という成分でできているのです。
なので、セラミドが減ってしまうと角質細胞間脂質の機能が弱くなってしまい、保湿機能が低下してしまいます。

セラミドは簡単に壊れやすく、すぐには生成されないのでセラミドを壊すような生活習慣を続けていると一年中乾燥肌に悩まされることもあるのです。

体の乾燥肌対策に有効な入浴方法

体の乾燥肌対策に有効な入浴方法

乾燥肌対策において正しい入浴方法をおこなうことで体の保水力をキープすることができます。

乾燥肌対策に有効な入浴方法は主に6つあります。

1.体を洗いすぎない

体がカサカサしてしまう人は、体を洗いすぎている可能性があります。
とくに日本人は入浴する習慣があり、たっぷりの泡で全身を洗うことが当たり前になっています。

よしき皮膚科クリニック銀座の吉木院長によると、全身を泡で洗う行為は洗いすぎだそうです。
泡で体を洗う目的は皮脂汚れを落とすことなので、頭皮・顔・背中・胸に皮脂が多いので、その箇所だけ丁寧に洗うようにしましょう。

その他は表面についたホコリなどを落とす程度でいいので、お湯だけで十分落とせます。

また、体を洗うタオルは肌に優しい綿タイプがベストです。

2.固形石けんを使用する

ボディソープには使いやすさと肌に優しいイメージがあり、今ではほとんどの人がボディソープを使用していると思います。

しかし、ボディソープは液体で出るため使いすぎる傾向があります。
またボディソープに含まれる成分もメーカーによってさまざまです。

とくに気をつけたいのか洗浄力の強い界面活性剤が含まれたものです。
界面活性剤が多く含まれているほど、保湿効果のあるセラミドまでも取り去ってしまうので注意必要です。

体の乾燥肌が続いている人は石けん成分が主体となった固形石けんに切り替えてみるといいでしょう。

ボディソープよりは泡立ちは少ないですが、しっかりと皮脂汚れを落としてくれるので効果としては十分です。

3.保湿用の入浴剤を使用する

入浴するときに湯船に保湿効果のある入浴剤を入れるのも乾燥肌対策のひとつとして有効です。

入浴剤に含まれる保湿成分は、皮脂との相性が良いとされる成分が含まれた商品が多くあります。

その効果によって肌のうるおいを守ってくれるのです。

乾燥肌にあった入浴剤の種類と効果

【無機塩類系】
硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなど、皮膚の周りに膜を作り保温効果を高めてくれます。

【スキンケア系】
保湿成分が配合されていて、皮膚の表皮部分の角質をやわらかくして肌を滑らかにしてくれます。
また、あせもやひび割れ、あかぎれなどお予防にも効果があります。

【炭酸ガス系】
炭酸ガスによって体の血行を促進させて体を温めてくれる効果があります。
また、入浴中の血液の循環がスムーズになったり、入浴後の保温効果も期待できます。

入浴剤が苦手という人は、牛乳に含まれる油分で乳化されて保湿効果を高めることができます。
だいたい500ml~1Lを目安すに入れるといいでしょう。

4.アロマオイル入浴をする

保湿効果とリラックス効果を一度に得ることができるのが「アロマオイル入浴」です。

ぬるめのお湯にアロマオイル(精油)とオイルを入れることで、オイルの保湿効果と好きな香りのアロマによってリラックスでき、その後の快眠にもつながってくるのでオススメです。

直接湯船に入れると水と油が分離してしまうので下記のいずれかの方法でおこなうといいでしょう。


①ホホバオイルとアロマオイルを混ぜて(トリートメントオイル)、肌に塗ってから入浴する
②トリートメントオイルを少量のお湯の入った容器に入れて良く振って混ぜてから浴槽に入れる


トリートメントオイルの作り方

アロマオイル(精油)2~6滴とホホバオイルなどのキャリアオイル10mlを混ぜるとトリートメントオイルのできあがりです。

肌に直接塗るときは必ず、トリートメントオイルにしてから塗るようにしましょう。

アロマオイルなどの精油は、直接肌に触れると荒れてしまうこともあるので注意してください。

また好きな香りのアロマがなく、迷ってしまったらリラックス効果のある、ラベンダーやマジョラム、ゼラニウムなどがオススメです。

5.湯船の温度を41度以上にはしない

湯船の温度が41度以上で浸かったときと、38度で浸かったときの湯船から上がったあとの水分量の減り方に変化があります。

どちらの温度でも一時的には肌の水分量は上昇しますが、入浴後10分後には入浴前よりも下がります。

しかし、38度で入浴した人は2入浴後20分移行は平行線に対して、41度以上で入浴した人は、入浴後60分まで減少しつづけてしまう調査結果があるのです。

湯船の温度を41度以上にはしない

出典:日経ウーマンオンライン

入浴する際はなるべく38度~40度以内のぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。

6.入浴後すばやく保湿をする

前項で解説しましたが、入浴の10分後には、入浴前よりも肌の水分量が減ってしまいます。

入浴後5分以内にバスタオルで肌を押し当てるよう軽く水分を拭き取りましょう。

多少体が湿っている状態で保湿クリームを素早く塗ることで、角質から水分が蒸発しないよう防ぐことができます。

保湿用クリームの選び方

保湿用クリームの選び方

保湿用クリームの選び方は「保湿成分を与える」ことがポイントです。

化粧水はその名の通り水分が多く含まれているため、蒸発しやすいのがデメリットです。

また、化粧水のあとに乳液やクリームで水分を守る人もいますが、最近の報告では油分で皮膚をコーティングしても、水分保持力があまりないことがわかってきました。

そのため、今一番保水力を高めてくれるとして注目されているのが、保湿成分が含まれた保湿用クリームなのです。

肌にはもともと、自ら保湿物質を作り出して、角層に水分を蓄える働きがあります。
その働きを補う保湿成分を取り入れることで、より保湿効果が高まっていくのです。

代表的な保湿成分

【セラミド】
水分保持力:★★★

【ヒアルロン酸】
水分保持力:★★☆

【コラーゲン】
水分保持力:★★☆

【エラスチン】
水分保持力:★★☆

【天然保湿因子(NMF)】
水分保持力:★☆☆

まとめ

体の乾燥肌対策で一番重要なのは、体に蓄えられた水分を守ることが大切です。

普段当たり前におこなっていた入浴も実は乾燥肌の原因になることもあるのです。

自分の体で乾燥しやすいところは軽く洗うようにして、入浴後は素早く保湿クリームを塗るだけでも、だいぶ効果を感じることができます。

体質だからと諦めずに自分にあった方法をまずは取り入れてみて試してみることから始めてみましょう。

この記事を読んで、少しでも体の乾燥肌対策のお役に立てたら幸いです。

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この記事を書いた人

自身の体調不良をきっかけに、健康の大切さを知り、健康管理の分野を学ぶ。より深い知識を身につけるため、健康管理能力検定3級・2級資格を取得し健康管理アドバイザーになる。少しでも健康に興味を持ってもらえるよう、分かりやすく役に立てる情報を発信するよう努めてまいります。

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