医者に血中脂肪だから注意するよう言われても、気にせず放っていませんか?
血中脂肪は特に痛みなどの自覚症状がないので、気付いたら大変なことになってしまうこともあるのです。
今回は、血中脂肪と注意されたときに、すぐにやるべき対策方法についてご紹介します。
中性脂肪値400が108まで
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そもそも血中脂肪とは?
血中脂肪または血中脂質と呼ばれるものは、血液中に含まれている脂質のことであり、基本的には体に必要な脂質です。
脂質にはコレステロールや中性脂肪など、いくつかの種類があります。
コレステロールについて
血液中に含まれているコレステロールの量は、健康診断票の項目でいうLDLとHDLの値で確認することができます。
一般的に使われている言葉に変えるとLDLは「悪玉コレステロール」、HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれることが多いみたいです。
LDLは肝臓で合成されて血液へと運ばれ、細胞膜を構成する材料として使われます。しかし、LDLが過剰になると血液中に残り血管を痛める原因にもなるため、悪玉コレステロールと名付けられています。
HDLも肝臓で合成されて血液へと運ばれますが、役割がLDLと異なります。HDLは血液中の余分なLDLを回収する役割があり、回収したLDLを肝臓へと戻す働きがあるため、善玉コレステロールと名付けられています。
LDLの数値が高いと血中脂肪が高めと指摘されやすくなってしまいます。
出典:クラシエ薬品
中性脂肪について
血液中に含まれている中性脂肪の量は、健康診断票の項目でいう中性脂肪とそのままの名称の値で確認することができます。
中性脂肪はエネルギーの源となる脂質で、人が生きていく上で必要不可欠なものです。しかし、今では簡単に食べ物が手に入る上に、美味しい物ほど高カロリーであるケースが意外と多いです。
それに加えて、オフィスワークな勤める人も多くなり、動く機会も一昔と比べてかなり減っているので、エネルギーを使う場面がほとんどありません。
その結果、中性脂肪は消費されず、どんどん体内へ蓄積されるばかりになり、最後には医者に血中脂肪が高めと指摘されるのがオチです。
血中脂肪が多いとどうなるのか
LDLコレステロールが過剰に増えると、血管の壁に付着して少しずつ蓄積されていきます。
ここでHDLコレステロールとの数値バランスが正常であれば、回収されるのですが、中性脂肪が多いとHDLを減らしLDLを増やしてしまうため、付着したLDLさらに蓄積されるのです。その蓄積された脂質が次第に柔らかく腫れた状態へと変わっていきます。
そして、これが破けてしまうと血栓ができてしまい、血管が詰まる原因になってしまいます。
出典:クラシエ薬品
【対策①】食べ過ぎないようにする
血中脂肪を減らす対策として、まず必要以上に食べ過ぎないことです。
ビュッフェなどに行って元を取ろうと限界まで食べたり、食事の後にデザートを毎回食べたりしていませんか?そういった食生活をしている人は、まず腹八分目に抑える食生活にしましょう。
別にダイエットをするわけではありませんので、1食分抜くとか少食にする必要はありません。
また、炭水化物を控えて、魚や野菜、大豆製品を積極的に食べるようにしましょう。これらの食品は中性脂肪やコレステロールを下げる働きがあるので毎日食べると効果的です。
悪玉コレステロールを減らす食べ物については「悪玉コレステロールを下げる食品と食べ物のまとめ25選」の記事でさらに詳しく解説していますので、良かったら合わせてご参照ください。
【対策②】アルコールを控える
お酒が好きで毎日飲んでいる人は、休肝日を設けるなどしてアルコールの摂取を控えるようにしましょう。
アルコールは体内に入ると肝臓がアルコールを分解する働きに集中してしまうため、コレステロールを分解する働きや機能が衰えてしまうことがあります。なるべく飲み過ぎない程度にとどめるようにしてください。
アルコール摂取と中性脂肪増加の関係については「アルコールの飲み過ぎで中性脂肪が増える原因と対策」の記事でさらに詳しく解説していますので、良かったら合わせてご参照ください。
【対策③】禁煙をする
喫煙は血液中のコレステロールや糖質など悪化させて、血液をドロドロにしてしまいます。そうなると、血栓ができやすくなり動脈硬化が起きやすい状況を作り出してしまいます。
アメリカの研究データでは、喫煙者の男性が禁煙を始めて1~2年で心筋梗塞のリスクが禁煙前の3分の2程度まで下がり、さらに3~4年後には非喫煙者と同じまでになったという報告があるのです。
今からでも遅くないので喫煙している方は今すぐに禁煙を始めるといいでしょう。
その他の対策
これまでに紹介した対策方法は、血中脂肪と言われたらすぐにでも始めて欲しい対策方法を紹介させていただきました。
これから紹介する対策方法は、血中脂肪がある程度改善し始めてから始めると、さらに効果的な方法を簡単に紹介します。
ウォーキングを始める
血管に何らかの異常があるとき、急に激しい運動を始めると逆に体に負担がかかり体調を崩すことがあります。まずは体に負担を掛けない運動を始めることが大切です。
そういった意味でもウォーキングが血中脂肪対策に最適な運動といえます。なぜなら、年齢関係なく運動が苦手な人でも出来るうえに、有酸素運動の部類に入るので、効率よく体内の中性脂肪(エネルギー)を消費してくれます。
始めは20分間、多少息があがる程度の速度で行いましょう。体力もつき慣れてきたら10分ずつ延ばして最終的には1時間程度ウォーキングできるようになると、健康的な体を維持しやすくなります。
まとめ
血中脂肪と最初にやるべき対策についてご紹介いたしました。
やるかやらないかは、あなた次第ですが意外と面倒だと思っていたのが、いざ始めてみると思っていたよりも習慣化しやすかったということもあります。
ここでご紹介した対策方法を実践して、血中脂肪が正常になる生活をこころがけられるようになったら嬉しい限りです。
